勝訴の伊藤詩織さんが会見(全文1)2年間で報道のされ方が変わった
支えてくれた方々にお礼が言いたい
なので、今回の結果を踏まえ、やはり刑事事件ではできなかったこと、刑事事件ではオープンにどういったことが精査されて結果が出たのか分からないことだらけだったんですけども、今回はその辺りが細かくしっかりと裁判官の方々からお答えいただけたので、そこは私にとってはとても有意義なものでした。 この内容については先生方からも先にお話ししていただければなと思うんですけれども、とにかくここまで来れたのは本当に近くで支えてくださった友人だったり家族、または海を越えて心や声を寄せてくれた多く方々がいたからだと思います。その方々に本当にお礼が言いたいです。ありがとうございました。 共同通信:あとは各社さん、自由に質問してください。
裁判のポイントになったのは?
江川:フリーランスの江川ですけれども、弁護士さんにまず伺いたいのは、今回の結果が得られた、いろんな証拠を出されたと思うんですけれども、特にポイントになったのはどういうところかっていうところと、それから、今回の裁判がこういう性被害の問題について与えた影響をどのように考えるか。それを受けて伊藤さんにもその問題についてどういうふうに今、思ってらっしゃるのかっていうことを。 女性:すいません、マイクにもうちょっと。聞こえない。 西廣:ポイントということですと、勝訴、1つは、一番大きかったのは詩織さん、原告の供述が信用性というのが非常に評価されたという点だと思います。そこを裏付けるものとしては、ホテルの防犯カメラの映像もありましたけれども、そのほかにも被害後の詩織さんの行動、早朝にシャワーを浴びずに出ていっただとか、アフターピルを処方してもらうために医者に行っただとか、友人や警察に相談をしただとか、そういったことを、被害後の状況も裁判所としては非常にそれは至極まっとうな被害者としてはあるべき行動だったんだというふうに評価されたことが原告の信用性を裏付けてもらえた理由かなというところは大きかったかなというふうに思っております。 江川:事件後のことについても丁寧にやっていますよね。 西廣:ええ。そうですね。被害者として当然の行動を、裁判所としては当然のように評価してくれたというところが大きかったかなと思います。