23歳のJ・レヘツカがツアー2勝目 相手棄権で25年初戦ブリスベン国際テニス制す
テニスの25年シーズン開幕となるブリスベン国際(ATP250)は5日に男子シングルス決勝を行い、イジー・レヘツカ(23=チェコ)とライリー・オペルカ(27=米国)が対戦。試合途中でオペルカが棄権し、レヘツカに昨年のアデレード国際以来のツアー2勝目が転がり込んだ。 【写真】優勝トロフィーを掲げるレヘツカ 初対戦となった2人だが、思わぬ展開となった。序盤からレヘツカが相手のサービスゲームをブレークするなど一方的にリード。4―1の場面で、動きにキレを欠いたオペルカが棄権を申し入れた。 レヘツカにとっては2試合連続の“幸運”となった。準決勝でも前回覇者で第2シードのグリゴル・ディミトロフ(33=ブルガリア)が試合途中で棄権。決勝でも相手が棄権と、運も味方につけて頂点に駆け上がった。試合後は複雑な表情を浮かべたが「とにかく勝てたので、チームや家族、観客の皆に礼を言いたい」と話した。 準優勝のオペルカは、近年故障により長期離脱し、今回は「プロテクト・ランキング」によってノーシードから出場。準々決勝で元世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)を破って大きな見せ場は作ったが、決勝で体が悲鳴を上げた。 試合はU-NEXTがライブ配信。元プロテニス選手の鈴木貴男氏が解説を務め「選手は全豪オープンが控えているが、いい流れをつくることが非常に大事になる。この大会は観客動員数も日々更新している」と盛り上がりを称えた。 U-NEXTは「ATP Media」と5年間にわたるパートナーシップを締結し、今後も「ATP Tour」を日本国内で独占配信する。