優勝賞金1,000万円!白熱したピッチコンテストの結末 「Sushi Tech Tokyo 2024」密着レポ【後編】
再生農業の促進においては、土壌改良資材として昔から使用されているバイオ炭の適用と保全活動の実施を通じて土壌の健全性を回復、生産・投入コストを削減する。さらに、これによって土壌中に貯留された炭素をカーボンクレジットとして販売することで、追加収入を生み出すという。 農家の収入が増えれば同社の収益も増えるビジネスモデルで、いずれも大幅に増加しているという。これまでに46,000の農家に融資をおこない、返済率は95%を誇る。
最優秀賞はファーメンステーション
今回のピッチコンテストでは、複数のスポンサー企業による「スポンサー賞」も設けられており、登壇したすべての企業がスポンサー賞を受賞した。そして、最優秀賞にはファーメンステーションが輝いた。 審査員たちは、「総合的にレベルの高いピッチコンテストだった」と驚きを表していた。そのうえで、ファーメンステーションの社会的なインパクトや幅広い連携によりスケールが期待できる事業性などが高く評価された。
表彰式には小池都知事も参加し、登壇した起業家たちにエールを送っていた。2025年の「SusHi Tech Tokyo 2024 Global StartupProgram」は、5月8日・9日に同じく東京ビッグサイトで実施されることも発表された。 来年も世界各国から起業家や投資家が集い、エネルギッシュで熱いイベントになることを期待したい。
取材・文・撮影:小林香織