DeFi大手dYdX、v3プラットフォームが侵害されたと発表──売却計画報道の直後
分散型暗号資産(仮想通貨)取引所の大手dYdXは23日、同社のオンチェーン取引サービスの1つが「侵害された」と発表し、追って通知があるまでdydx.exchangeにアクセスしないようユーザーに警告した。 具体的には、同社の旧バージョンの取引プラットフォームであり、週間デリバティブ取引高が平均約15億ドル(約2325億円、1ドル155円換算)のdYdX v3のウェブサイトが「侵害された」とツイートされている。 dYdXのDiscordサーバーで出された声明によると、この攻撃はトレーダーがすでにdYdXに持っている資金には影響を及ぼさないようだ。標的となっているのはWebドメインのみで、基盤となるスマートコントラクトではないようだ。 We just learned that dYdX v3 website (dYdX . exchange) has been compromised. Please do not visit the website or click any links until further notice. An update will be provided when available. This message does not relate to dYdX v4. — dYdX (@dYdX) July 23, 2024 dYdXのコミュニティチームのメンバーはDiscordサーバーで、「犯人はv3ドメイン(dydx.exchange)を乗っ取り、模倣Webサイトを展開した。このWebサイトにユーザーがウォレットを接続すると、PERMIT2トランザクション経由で承認を求め、最も価値の高いトークンを盗む」と説明した。 より規模の大きいdYdX v4(先週の取引高は60億ドル)は影響を受けていない。 この問題は、dYdX v3が売りに出されており、大手マーケットメーカーのウインターミュート(Wintermute)など関心のある買い手がいるとブルームバーグが報じた直後に発表された。 |翻訳・編集:林理南|画像:dYdX創設者(dYdX)|原文:DeFi Giant dYdX Says Its v3 Platform Is Compromised – Just as It's Reportedly Up for Sale
CoinDesk Japan 編集部