子どもの受験モチベは親の「声かけ」次第。ゲーム禁止問題もどうする? 「やる気にさせるひと言」について中学受験YouTuberユウシンさんが答えます
「早く勉強しなさい」はやる気を減退させる
子どもの勉強のやる気ダウンは、「親のNG 声かけが問題」とも言われています。そうはいってもダラダラする我が子を見てイラつくのは誰しも経験すること。中学受験を控えているならなおのことです。いったいどんな声かけをすればやる気になるのでしょうか。中学受験YouTuberで個別指導塾の講師でもあるユウシンさんにヒントをいただきました。 ――宿題があってもきちんと取り組まず、ダラダラ過ごしている子どもにイライラします。どんな声がけをすれば勉強をやり始めるでしょうか。 「早く宿題やっちゃいなさい」「今やろうと思ってたんだよ!」というやりとりはよく聞かれるもの。たしかに子どもがダラダラしていると言いたくもなりますが、親から「早くやれ」と命令されると一気にやる気をなくしてしまいます。 具体的な声がけの言葉はそれぞれの子どもによって違うと思いますが、大前提として、上から押しつける、コントロールしようとする声がけはよくないです。大事なのはコーチング的視点を持つことではないでしょうか。 ■子どもと同じ目線で話す コーチングでは、相手と同じ視点に立ち、一緒に考えてみるのです。「どうしてモチベーションが上がらないんだろう」という問いに子どもが答を出せないのならともに考えてみて、成果の出せるやり方を子どもが自分で考えて実行できるように伴走します。「こうやりなさい」と大人が命令してやらせても、モチベーションはなかなか上がりません。 それには、まず「なんでできないの!」と否定するのではなくて、「やる気、なかなか起きないよね」といったんは肯定する言葉をかけること。「じゃあ、どうやったらいいかなぁ」と問いかけをし、本人が何かアイデアを出してきたら、「そうか、それ考えたんだね、いいかも!」「こういうことプラスしたらもっといいかな?」と提案も加えつつ、決定するのは本人、となるように伴走していきます。 本人のアイデアが明らかに実現不可能だとすれば、決定した行為は肯定しつつ、そのメリットとデメリットを伝えましょう。さらに親からも提案すると冷静になり、積極的に行動しやすいでしょう。