完璧主義者5つのタイプ:あなたの特性はどれ?
猛烈型の完璧主義者
このタイプの完璧主義者は、かみそりのように鋭い焦点と、やるべきことをやり遂げる能力を持っています。彼らが、一連の過程の最後に求めるのは、完璧な結果への到達です。彼らには、偉業を成し遂げる能力があります。しかしその一方で、そこには犠牲も伴います。 Schafler氏はこう言っています。 このタイプの完璧主義の悪いところは、事がうまく運んでいないときには、本人の健康や幸せ、あるいはまわりの人たちの健康や幸せを犠牲にして、目的を果たすというところです。 目的が手段を正当化しないことは頻繁にありますが、そのことを、猛烈型の完璧主義者は忘れてしまうのです。 Schafler氏がこのタイプの例に挙げるのが、有名シェフのゴードン・ラムゼイ氏やスティーブ・ジョブズ氏です。彼らは物事を成し遂げますが、その過程は、あまりにも過酷な体験であるため、チームを去るメンバーも出てくるかもしれません。
パリジャン型の完璧主義者
パリジャン型の完璧主義者は、対人関係のなかで登場します。このタイプの人が望むのは、完璧に好かれること、完璧に愛されること、そして完璧に理解されることです。彼らは、ほかの人たちが自分のことをどう思っているかを気にかけ、人と人との理想的なつながりを求めます。 Schafler氏は、こう言っています。 パリジャン型の完璧主義者に、人間関係の大切さを説く必要はありません。彼らは生まれつきわかっているのです。 その反面、パリジャン型の完璧主義者には、人とのつながりへの近道を取ってしまいがちというマイナスの側面もあります。 彼らは、自分の喜びや安らぎよりも、他人の喜びや安らぎを優先させます。これは、自分を捨てて他人を喜ばせているように見えます。 さらにそうしたあり方は、人とうまくつながるために、違う自分を演じることも含む可能性があります。そうなると、本当の自分でいることが難しくなります。
完璧主義をうまく利用するには?
完璧主義の現われは文脈(状況)によって異なりうる、とSchafler氏は言っています。たとえば、デートに関してはとっ散らかり型の完璧主義者だけれども、仕事に関してはそうはならない人もいるでしょう。 あるいは、職場では猛烈型の完璧主義者だけれども、家は泥棒に入られたばかりのようにメチャクチャという人もいるでしょう。 完璧主義者は、自分が価値を置いていない領域に関しては、自分が人並みでも気にしません。 自分がどのタイプの完璧主義者なのかがわかれば、 どんな助けが必要なのかもわかります。弱みを強みに変えようとしてもがくよりも、その穴を埋めてくれる人を見つけましょう。 たとえば、とっ散らかり型の完璧主義者と、先延ばし型の完璧主義者の組み合わせなら、お互いを補い合いながら、同じプロジェクトに取り組めるでしょう。 あるいは、オーソドックス型の完璧主義者と、パリジャン型の完璧主義者を組ませれば、前者が骨組みをつくり、後者が心からの温かい(事務的ではない)人同士のつながりの構築に力を発揮できます。 Originally published by Fast Company [原文] Copyright © 2024 Mansueto Ventures LLC.
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