完璧主義者5つのタイプ:あなたの特性はどれ?
先延ばし型の完璧主義者
このタイプの完璧主義者は、何かをはじめる前に、条件を完璧にしようとします。その結果、プロジェクトの開始を延期しがちです。このタイプの完璧主義の利点のひとつは、本人が非常に思慮深いということです。 Schafler氏はこう言っています。 先延ばし型の完璧主義者は、どんな状況もあらゆる角度から見ることができます。用意周到で、衝動で動くことはありません。この点は大きなプラスです。 ですが、このタイプであることには、マイナス面もあります。たとえば、準備に力を入れるあまり、それが遅れにつながったり、誤解を生んだりすることがあります。 そのせいで、『自分には実行力がない』『自分には絶対に無理だ』と思ってしまう人もいます。 また、まわりの人も、『あの人って、言ってるだけで、実際にはやらないじゃない。ものぐさというか、きちんとしていないというか』と思ってしまいがちです。 こうした考えは、どれも正しくありません。スタートに必要な後押しが足りないだけなのです。 スタートさえ切れば、先延ばし型の完璧主義者が、中間地点を通過してゴールに到達するのは、決して難しいことではありません。
とっ散らかり型の完璧主義者
このタイプの完璧主義者は、何の問題もなく何かを始めることができます。スタートすることに不安を感じません。Schafler氏はこれを「スタートハッピー」と呼んでいます。 彼らは、何にでもイエスと言います。何かをはじめることには、うきうきした気分が伴うからです。 このタイプの完璧主義者のいいところのひとつは、彼らの自然な熱意が、まわりにも伝わりやすいところです。また、彼らはアイデアを生み出すことにも優れています。 しかし、このタイプにも悪いところはあります。最初と同じような完璧さを、プロセスの中間にも求めてしまうのです。ですが、そうは問屋が卸しません。 避けられない途中の退屈さにぶち当たってしまうと、もう面白くなくなったと、熱意がしぼんでしまうのです。また、いろんなことにイエスと言ってしまうので、これが手を広げすぎることにもつながります。 結局、すべてが中途半端になり、何ひとつ達成できなくなります。 先延ばし型の完璧主義者と同じように、とっ散らかり型の完璧主義者も、間違った自己認識を形成してしまいがちです。 彼らはこんな風に思い込んでしまいます。『自分は賢さが足りない。きちんとしていない。しっかりしていない』と。どれも間違いです。とっ散らかり型の完璧主義者には、途中の助けが必要なだけなのです。