【欧州市況】イタリア債上昇、ECB利下げで加速観測-株上昇
(ブルームバーグ): 18日の欧州株は上昇。中国人民銀行(中央銀行)が資本市場のてこ入れに動いたことから楽観が広がった。ストックス欧州600指数は0.2%上昇。この日はテクノロジー株が上昇。オランダの半導体製造装置メーカー、ASMLホールディングの回復が寄与した。
欧州債市場ではイタリア債が上昇。ドイツ債とのスプレッドは縮小した。トレーダーの間では 欧州中央銀行(ECB)が利下げペースを加速させるとの見方が強まっている。
イタリア10年債利回りは6ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下して3.36%と、10月1日以来の低水準。ドイツ債に対する上乗せ利回りは3bp縮小して117bpと、年初来で最もタイトな水準となっている。
ロイター通信によれば、一部のECB当局者は前日の会合で、インフレが減速しているとして、景気抑制的な政策を維持する方針の撤回を主張した。
これを受け、スワップ市場ではECBによる12月の0.25ポイント利下げが完全に織り込まれ、0.5ポイント利下げの確率も約30%と想定された。
10月18日の欧州マーケット概観(表はロンドン午後6時現在)
原題:European Stocks Pull Ahead as China Boost Eclipses Weak Earnings
Spreads Narrow as Market Prices Faster Cuts: End-of-Day Curves
(抜粋)
--取材協力:Michael Msika、Rheaa Rao.
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Kit Rees