広島市中心部の路面電車やバス、運賃240円に値上げへ 来年2月
広島市内で路面電車や路線バスを運行する交通事業者7社は、来年2月に市中心部の運賃を現行の220円から240円に引き上げる方針を示した。市や事業者らでつくる市地域公共交通活性化協議会で22日、明らかにした。 市によると、値上げするのは広島電鉄や広島バス、JRバス中国などで、62のバス路線と市内の路面電車全8路線。いずれも均一運賃で、現行160円の路面電車の白島線も240円にそろえる。 7社はコロナ禍による乗客の減少などを理由に、2022年11月に190円から220円に値上げしたが、燃料費の高騰などが続き、再度値上げに踏み切る必要があると判断した。 事業者は、パブリックコメントなどの手続きを経て、中国運輸局への申請を進める方針だ。市の担当者は「持続可能な公共交通のために値上げはやむを得ないと考えている」と話している。 また、広島電鉄は市中心部以外の電車の全線で、来年2月から240円の均一料金にする方針。ただ、新しい料金決済システム「MOBIRY DAYS」を使えば、220円以下になるという。（山中由睦）
朝日新聞社
