ティーショットでまさかのチョロ…2打目の3Wこれはアリ? ミスした後の守りと攻めを徹底解説【前編】
打ち方よりも大切なのは“状況把握”
スウィングスピードが落ちるアプローチはショットとは違い、芝の影響が大きいと村上。 「アプローチでは、時間が許す限りライの状態を確認したいですが、得意でない人ほど、この確認作業が雑。同じ振り幅でもラフに浮いているか沈んでいるか、順目か逆目か、芝の強さや密度によって飛ぶ距離も飛び方も変わります。場合によって番手を替える必要もありますし、1本でやるなら打ち方を変える必要もある。傾斜も関係しますし、それこそ数え切れないくらい選択肢が出てくるわけです」
Case2 大ダフリでバンカー手前に……
球が浮いていても沈んでいても絶対に奥狙い! バンカー越えのアプローチとなった場合、ピン位置が手前でも奥でも、狙うべきは“バンカーから遠い場所”。「ラフは当然スピンが減るので、キャリー距離が減るぶん大きめに見る必要があります。
まさにプロや上級者との腕前の差をわからされる場面だが、我々アマチュアが見るべき重要ポイントがあると言う。 「慣れていないと短時間ですべての状況を把握することは難しいですが、ボールと地面の間に“刃”が入るスペースがあるかだけは絶対に確認しておきたいところ。隙間さえあればミスする確率は低いので、最悪のケースは避けられます。ただ飛び方や飛距離は変わるので、ここは覚えるしかありません。ミスは仕方ないですが、このライでどう飛んだかを蓄積することはとても重要で、これが積み重なることが上達につながるのです」
ワンポイントLesson 「グリップで距離が変わります」
器用に振り方や振り幅を調整するのは簡単ではないことから、村上が勧めるのは写真Bの方法。「左手の握りを変えるだけで飛距離は変わります。ウィークに握るとフワリと上がり飛距離が落ち、ストロングは前に飛ぶ力が強くなります」
アプローチは打ち方より状況判断と経験だと村上。慣れないうちは安全策に徹するのがよさそうだ。明日の12時30分で公開する後編では、状況別の対処法をより詳しく紹介する。 PHOTO/Hiroaki Arihara THANKS/葉山国際カンツリー倶楽部 ※週刊ゴルフダイジェスト12月3日号「ミスした後の守りと攻め」より一部抜粋
週刊ゴルフダイジェスト