石川遼 大逆転賞金王に邪念なし 欧州ツアー参戦権行使も意欲「常に機会があれば上のレベルの試合に出たい」
「男子ゴルフ・日本シリーズJTカップ」(28日開幕、東京よみうりCC=パー70) 2015、19年大会優勝の石川遼(33)=CASIO=が開幕前日の27日、大会本戦への意気込みを語った。 前週のホスト大会・カシオ・ワールドオープンは首位と1打差3位で出た最終日に72と伸ばせず4位フィニッシュ。自身のゴルフに対する悔し涙を流していたが「それはやっぱり試合でしか晴らせない。自分の中の戦いがあった。今週も試合でしかできないところがあるので、そこは楽しみにしている」と切り替えていた。 賞金ランキングは大会前時点で8596万510円の6位で、09年以来15年ぶりの賞金王の可能性を残している。ただ、トップの平田憲聖との差は約2736万円差。今大会の優勝賞金は4000万円、2位が1500万円で、逆転での賞金王は優勝が最低条件となる。ただ、平田が単独2位以上なら優勝でも逆転は不可能。自力だけでは届かないだけに「あまり変な邪念だったり、雑念が入ることなくある意味できる」と話し、「賞金王のチャンスがある。そういう気持ちってプラスに働かせるには努力しないといけないけど、結構難しいこと。シンプルにものごとを考えることというのがゴルフはすごく重要」と逆転の難しい状況をメリットにとして捉えていた。 米ツアー再挑戦に向けて12月3日からの米下部ツアー2次予選会に出場するが、再びの世界進出はもうひとつ道がある。シーズン終了後の賞金ランク上位3人は来季の欧州ツアー出場権が獲得でき、石川もそのチャンスを狙っている。「常にその機会があれば上のレベルの試合に出てみたいと思うし、予選会のチャンスがあれば行きたい。自分としては今週も頑張りたいけど、今できるベストをどんどん尽くして、駄目でも次のチャンスという気持ち。毎年いつでもトライしたい気持ちで常にいるし、今年が最後という風にも自分では思っていない」と意欲を見せた。