初PP獲得の太田「準備不足だったが、自信を持って臨めた」。岩佐「優勝だけを考える」【スーパーフォーミュラ第8戦予選会見】
11月9日(土)の午前中に、三重県鈴鹿市の鈴鹿サーキットで行われた2024全日本スーパーフォーミュラ選手権第8戦の公式予選。前回の富士ラウンドに続き、週末2レースとなる今大会の緒戦、第8戦の予選でポールポジションを獲得したのは、太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)だった。自身初ポールを獲得した太田と最前列の2番グリッドで並ぶ岩佐歩夢(TEAM MUGEN)、今季自己ベストの予選3番手となった佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING)の3名が予選トップ3会見に出席し、それぞれ心境などを語った。 【写真】左から岩佐歩夢、太田格之進、佐藤蓮 スーパーフォーミュラ第8戦鈴鹿予選トップ3会見 ■太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING) ポールポジション タイム:1分36秒094 「金曜のフリー走行はロングランばっかりやっていて、ニュータイヤで行く前にタイムアタックが1回しかできず、ほぼ準備できないまま(最後の)アタックに入ったため11番と、ちょっと沈んでしまったのですけど、フィーリングとしては悪くなかったです。また、今年の開幕戦や(SF初優勝を飾った)去年の最終戦のデータがあるので、そこに関しては不安はなく、自信を持って予選に臨めたと思います」 「自分のことだけ考えようと思って予選に臨んだのですが、Q1を通過したあとのQ2は、自分の中では今まで以上にドライビング面でチャレンジしたいと思うところがあり、それを全部やった結果、こういうふうにタイム差を作ってポールを獲ることができたのかなと思います」 「(――午後の決勝に向けて)あまりランキングの方とかは考えたくないのが正直なところです。どうせレース中、僕がトップを走っていても何か言われるんだろなと思いますしね。それを聞き入れるかどうかは僕の自由なので、そのあたりは今から牧野選手しっかりと話し合わないといけないです。本当ですよ、自分の優勝とか結果を明け渡すわけなので」 「まあ、それは冗談として置いておいて(笑) チームとしては、チームタイトルとドライバーズタイトルの両方を狙えるすごくいい機会ですし、明日もありますがとりあえず、今日しっかりとレースをする。そして明日に向けていいデータを持ち帰れば、また明日も戦えると思うのでポール・トゥ・ウインしたいと思います」 ■岩佐歩夢(TEAM MUGEN) 予選2番手 タイム:1分36秒335 「もちろんチャンピオンシップのことを考えると、自分が予選ポイント(2点)を取れたというのはいいのですが、ただ目指していたところがポールポジションで、いろいろ攻めたアプローチをしてきているなかで、そこを取れなかったっていうのは正直悔しい結果として捉えてます」 「シンプルにトップの差を考えても、いろいろな面で少しずつ足りなかったのかなと思っていて、何かひとつ欠けていたとかではなく、少しずついくつかのポイントで同時にポテンシャルを上げていかないと、今日のポールタイムはちょっと厳しかったのかな、というくらいの差になってしまっています。そこはチーム皆で考えて明日の予選に向け、まずは改善点がいろいろあるのかなとは思っています」 「今日の午後のレースに向けては、いいポジションなのでしっかりと切り替えて、レースで勝つためにいろいろと考えることはあるので、そのあたりをレースまでに準備して、優勝を目指したいと思っています」 「僕としても正直、チャンピオンシップに絡んでいるとしても、やはりポイントどうのこうのという数字はあまり気にせず、とにかく今年取れていない優勝というところだけを考えて、このあと準備していきます」 ■佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING) 予選3番手 タイム:1分36秒472 「Q1に関しては、途中で赤旗が出たのですが、アタックしてる中では後ろの方だったので、対応としては(タイヤが)まだもう残ってる状態でアタックすることができて、Q1は難なく通過することができました」 「Q2に関して言うと、Q1から足りない部分はアジャストを行って、バランス的にはかなり改善しました。ただ、トップとの差を考えるとかなり大きいですね」 「自分のアタック自体もミスがあったりはしたのですが、太田選手も同じようなところでタイムロスがあったようなので、ポテンシャルとしては3番手ではありますけど、まだトップからは負けている部分もあります。とはいえ、まずは今季ベストグリッドなので、決勝で優勝できるようにチームと頑張っていきたいです」 「(――午後の決勝に向けて)ポイントランキングはもうまったく関係ないので、とにかく優勝を目指して、そしてチャンピオン争いをかき回していきたいです。チームとしてもランキングを上げるチャンスですし、2台で表彰台に登れたら最高のレースだと思うので、まずは決勝を頑張ります」 [オートスポーツweb 2024年11月09日]