「佐藤、ノイジー、大山を1日でも早く1軍へ戻せ!」球界大御所が同一カード3連敗を喫して苦しむ阪神の岡田監督に緊急提言…「今は我慢。監督の真価が問われている」
阪神が6日、甲子園での楽天戦に1-4で敗れて今季初の同一カード3連敗を喫して貯金がゼロとなった。先発の西勇輝(33)のダブルエラーなどでリードを許したが、苦しい打線は、その西のタイムリーで奪った1点だけに留まり反撃できなかった。岡田彰布監督(66)の早大の大先輩でヤクルト、西武で監督を務めた“球界大御所”の広岡達朗氏(92)が、2軍調整中の佐藤輝明(25)、シェルドン・ノイジー(29)、大山悠輔(29)らの主力を「1日でも早く1軍へ戻せ!」と緊急提言した。 【画像】あの“強”捕手の長女がモデル&女優だった…西武始球式に登場
交流戦の1試合平均得点が1.7点の阪神打線がまたしても沈黙した。 机上論でいくと投手陣は2点以上取られると勝てないわけだが、先発の西は、その立ち上がりにいきなり、先頭の小郷に四球を与えるなどして作った一死二、三塁のピンチに鈴木にタイムリーを打たれ2点の先制を許した。 4回には二死二塁から小深田をボテボテの投手ゴロに打ち取ったかに見えたが、その打球が手につかず、転倒しながら必死に一塁へ送球したが、これが悪送球となった。ダブルエラーで3点目を失い、さらに太田を申告敬遠して投手の藤井との勝負を選んでおきながら、ボールが先行してライト前にタイムリーを浴びた。 岡田監督は左投手に対しても前川を「2番・レフト」で起用したが、ストライクをどんどん投げ込んでくる左腕の藤井に対して8回途中までわずか3安打。唯一の得点である3回の1点も西のタイムリーだった。 試合後にヒーローインタビューを受けた藤井が「(阪神は)強力打線なので、とにかく低く丁寧に投げ込もうと思っていた」と語ったが、SNSやネット上では「強烈な皮肉」「どこが強力打線やねん」と話題になるほどだった。 今季初の同一カード3連敗で、交流戦戦績は1勝7敗で断トツの最下位。貯金もついにすべて吐き出して勝率5割に戻った。 スポーツ各紙の報道によると、岡田監督は「もうええやん。ゼロになったから。明日から開幕」と切り替えを強調したという。 交流戦のチーム打率はついに2割を切って.197となった。昨年の優勝メンバーである佐藤、大山、ノイジーは2軍調整中。メンバーが揃わぬ中、苦肉の策で4番に起用した近本も、3試合ノーヒットで、さらに打線が悪化している。 “球界大御所”の広岡氏は「佐藤、大山、ノイジーらを1日でも早く1軍に戻せ!」と早大の後輩である岡田監督に緊急提言した。 「映像で2月のキャンプの練習を見ていて基礎からきっちりとやっていたし連覇に死角はないと思っていた。まさかこういう事態に陥るとは、岡田も想像できなかっただろう。ハッキリ言って屋台骨がぐらついている。やはりレギュラーを固定できないチームは勢いに乗れない。佐藤、大山、ノイジーという主力をなぜ2軍に落としたのかわからないが、それほど優秀なコーチが2軍にいるのか。投手は2軍で鍛え直すことでリフレッシュができるが、野手は2軍に落ちれば、2軍の練習しかできない。相手投手のレベルも落ちる。岡田なりに考えがあってやったことだろうが、本来主力を2軍に落とすべきではなかった。心身共に初心に返り、徹底して基礎からやり直させることには賛成だ。守りを鍛えることで下半身も作り直せる。しかし、それは1軍にいてもできるし、1軍の中で監督、コーチがつきっきりで修正に取り組むべきなのだ。佐藤、大山、ノイジーらの復活なくして、昨年優勝した素晴らしいチームには戻れない」