中古市場で「レトロiPhone」が人気? ゲオモバイル渋谷センター街店で販売急増の理由を聞いた
人気機種はiPhone 6s 日本の中古スマは海外よりも安い?
特に売れている端末が「iPhone 6s」で、他の倍近く売れているそうだ。レトロiPhoneの販売価格は5000円前後と安い。じつは韓国では、同じようなレトロiPhoneを中古で購入する場合、日本の2~3倍ほどの値段になるのだという。日本の方がはるかに安いため、韓国人を中心に支持を集めたようだ。 レトロiPhoneを購入した海外のユーザーは、どのように使用しているのだろうか。1つネックになるのが「SIMロック」だ。日本でSIMロックなしで売られたiPhoneは「iPhone 13」以降で、ここで紹介しているレトロiPhoneにはSIMロックがかかっている場合がある。ユーザー自身でSIMロックの解除はできるので、買い取り前に解除されている場合もあるが、SIMロックがかけられたままの機種もある。 石川氏によると、「外国の方であっても、SIMを入れて、そのまま使いたいという人もいらっしゃいますが、大多数の人はカメラ機能を使うことを目的として購入している人が多い」という。ゲオモバイルでは、SIMロックがかかっている機種と解除されている機種が混在しているが、SIMロック解除の有無はプライスカードに記載しているため、来店者に対して「SIMを入れて電話を使いたいなら、SIMフリーになっているものを選んでください」と伝えているとのこと。 ただ、レトロiPhoneでは既にセキュリティアップデートすら提供されておらず、旧OSのままでは利用できるアプリにも制限がある。ネットに接続したりアプリを使い続けたりすることは難しいため、トイカメラやアラームなどとして使うのが現実的だろう。 ちなみに、AndroidではiPhoneのようなレトロブームは起きているのかが気になるが、中川氏は「考えにくい」と話す。例えば韓国ではサムスン電子のGalaxyも人気だが、「韓国の人が(渋谷センター街店に)来店してGalaxyを買うというのは聞いたことがありません」と同氏。 iPhoneは中古市場でリセールバリューが高いことで定評があるが、韓国でレトロiPhoneが日本より高価なこともそれを裏付けている。だからこそ、より安価に買える日本のレトロiPhoneが支持を集めている。韓国のアイドルは日本で知名度の高いグループも多いので、レトロiPhoneブームが日本の若者に波及することも期待される。
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