スマホ金値下げ競争、3つの領域で展開へ 安く利用するコツは?データ容量ムダにしている人多い
なぜキャリアサブブランド料金だけが、高くなっている?
今回の結果をどう見たらよいのか。J‐CASTニュースBiz編集部は、調査を行なったMMD研究所の担当者に話を聞いた。 ――2023年9月調査に比べ、ほかの料金は軒並み安くなっているのに、なぜキャリアサブブランドだけが月額236円も増えているのでしょうか。 担当者 2023年10月、Y!mobileがデータ容量を増量した「シンプル2」シリーズの提供を開始するなど各プランのGBを増やし、その分料金を値上げしました。その影響で、今回サブブランドだけ月額料金が増加したと思われます。 ――月額料金の幅を見ると、格安スマホは「1000円~2000円未満」に集中、オンライン専用とキャリアサブブランドも「1000円~4000円未満」に集中しています。ところが、大手4キャリアは一番安い「1000円」から一番高い「1万円」まで、まんべんなく拡散しています。これは、どういうことですか。「料金なんて関係ない」といったところなのでしょうか。 担当者 大手4キャリアは幅広いユーザー層がいるため、プランも幅広いものとなっています。高齢者はあまり容量を使わないため料金が安くなっている一方、若年層は容量を多く消費する人が多いため料金も比較的高く出ています。その点からも、大手4キャリアはまんべんなく分布していると思われます。
契約データ容量を使い切らない人が多い理由
――契約しているデータ容量プランの違いも興味深いです。7GB以下の小容量が、格安スマホとキャリアサブブランドに非常に多く、大手4キャリアと3キャリアにも比較的多いです。 ところが、オンライン専用だけ突出して少なく、中容量(8GB~30GB)がずば抜けて多い理由は何でしょうか。それぞれのユーザー層にスマホ利用方法の違いがあるのでしょうか。 担当者 オンライン専用プランが中容量(8GB~30GB)に多い理由は、ahamoの存在が大きいです。ahamoが2021年の登場した時は最小のプランが20GB以上(現在は30GB)のものしかなく、結果的に中容量のプランを契約している人が多くなります。 ――なるほど。ところで、直近のデータ利用容量と、契約時のデータ容量を比較すると、格安スマホ以外は契約データを使い切っていな人が多いです。特に大手4キャリアでは甚だしい。無駄に高い料金を支払っているのではないでしょうか。 担当者 先に述べたように大手4キャリアは幅広い年齢層のユーザーがいます。その中にはリテラシーがあまり高くなく、自分に合ったプランと契約しているプランがマッチしていない人も多いかと思われます。 しかし大手4キャリアそれぞれに料金シミュレーションがありますから、定期的に料金の見直しをお勧めいたします。