YART - YAMAHA、2025年はBSBのオハローランを起用。引退のニッコロ・カネパはSBK・EWCのマネージャーに就任
ヤマハ・モーター・ヨーロッパは、Yamalube YART Yamaha EWC Official Team(YART - YAMAHA)からFIM世界耐久選手権(EWC)を戦い2024年限りで引退したニッコロ・カネパをロードレーススポーツマネージャーに就任させたことを発表。また、後任としてジェイソン・オハローランがYART - YAMAHAのライダーに起用されることが決定した。 【写真】ニッコロ・カネパ カネパは、MotoGP、WorldSBK、Moto2、WorldSSP、MotoEでレースに出場した経験があるイタリア人ライダーだ。WorldSBKプロジェクトのライダーコーチおよび開発ライダーも務めている彼は、EWCではGMT94ヤマハ、次にYART - YAMAHAのライダーとして2009年と2023年に2度のチャンピオンを獲得した。 そんななか2024年のEWC最終戦となる第4戦ボルドール24時間を前にレーシングライダーから引退することをアナウンス。EWCを戦い抜き、その後はWorldSBKで代役ライダーを務めてキャリアを終了させた。 そして11月1日には、カネパがヤマハ・モーター・ヨーロッパのモータースポーツ部門ロードレーススポーツマネージャーに就任することが発表された。アンドレア・ドソーリから、ロードレーススポーツ事業の責任を引き継ぎ、ヤマハのWorldSBKとEWCの取り組みのスポーツ面をマネージしていく。 また、11月9日にはEICMA 2024(ミラノショー)の会場でカネパの後任としてオハローランがYART - YAMAHAのライダーとして2025年からEWCを戦うことが明かされた。パートナーとなるマービン・フリッツとカレル・ハニカ、そしてリザーブライダーのロビン・マルハウザーは継続して参戦することも決まった。 オハローランは、オーストラリア出身の36歳のライダー。2007年にオーストラリアスーパースポーツ選手権でタイトルを獲得した後、ブリティッシュスーパーバイク選手権(BSB)で26度の優勝を果たしており、2020年はランキング2位、そしてMoto2、WorldSBK、WorldSSPにワイルドカードで出場したこともある。 耐久レースの経験もあり、2012年にはドーハ8時間で表彰台に上がり、同年の鈴鹿8耐でトップ10入り、オッシャースレーベン8時間で4位に入るなどEWCでの経験も豊富だ。 ライダーラインアップは変わるが、2024年の全レースで表彰台を獲得しているチームだけに、2025年もYART - YAMAHAはチャンピオン獲得を目指すことだろう。 [オートスポーツweb 2024年11月14日]