金融市場を待ち受ける「流動性枯渇」という次なる火種
パウエル議長率いるFRBは「量的引き締め」の早期終了を模索し始めた(写真:Pete Marovich/The New York Times)
アメリカ金融市場がざわつき始めている。これまで、2024年のアメリカ金融政策に対する市場参加者の関心は、もっぱら「利下げの時期とスピード」に向けられてきた。 しかし、1月3日に発表された12月アメリカ連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨を受け、にわかに量的引き締め(QT)の早期終了が注目されるようになった。12月FOMCにおいて複数の参加者が、「QT減速に関する決定をFOMCが下すよりもかなり前に、技術的議論を始めることが適切」と指摘していたことが明らかになったためである。
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小野 亮