元五輪代表の上村愛子さん、雪資源の大切さ伝える 富山で読み聞かせイベント
フリースタイルスキー女子モーグル元五輪代表の上村愛子さんがイラストを手がけた絵本「ゆきゆきだいすき」の読み聞かせイベントが29日、富山市新富町の市中央児童館であり、児童ら約50人が雪資源の大切さに理解を深めた。 一般社団法人冬季産業再生機構がウインタースポーツや冬季のツーリズムなど、雪資源を使った産業の活性化を進めようと、初めて開いた。今後、イベントの全国展開を見込む。この日は上村さんや同機構代表理事の皆川賢太郎さんらが出席した。 絵本はクリスマスに雪が降ってほしいと願う主人公が、環境問題や地球温暖化について考えるという内容。フィギュアスケート男子で冬季五輪2連覇の羽生結弦さんや俳優の新垣結衣さんらが声優を務めた読み聞かせの動画を流した。上映後には、上村さんが冬に寒くなる理由や雪の降る原理を解説し「雪を待ち遠しく感じてもらえるように仕立てた絵本をきっかけに、環境問題を考えて」と呼びかけた。
30日は、県美術館のレストラン「BiBiBi&JURULi(ビビビとジュルリ)」で、皆川さんが登壇するパネルディスカッションがある。イベントはTOYAMATO主催、同機構と島屋、シマキュウ、県スキー連盟共催。