日経平均「疑心暗鬼のバブル後最高値」はどう終わるか、あるいは更なる上昇か
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日経平均株価が戻り高値を更新し続けている。6月4日に3万1000円台に乗せてバブル後の高値を付け、7日は利益確定売りに押されて大幅反落となったが、一時は3万2700円台と4営業日連続の高値更新を記録した。33年前の1990年7月の水準だが、これは1989年12月29日取引時間中に3万8957円44銭、大引で3万8915円87銭の史上最高値を付けたのち、バブル崩壊で大幅に株価が下落していく途中の数字である。逆に株価が最高値に向かって駆け上がっていたのは34年前のことだ。 いま、「バブルだ」という声も聞かれる。だが、34年前、1989年の上げ相場の時のような「好景気」感はまったくない。当時は、金持ちのみならず普通のサラリーマンまでが好景気を謳歌していた。深夜に六本木の交差点でタクシーをつかまえるため1万円札を振っている光景が当たり前のように繰り返されていた時代だ。いまは、そんな実体経済の過熱感はない。なぜ、急速に株価が上昇しているのか。
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磯山友幸