「石破外交は戦略性無い」安倍元首相“番記者”岩田明子氏が指摘「会談実現せず」トランプ氏への向き合いは
■新たな外交戦略の提案
一方、立岩氏はすぐに会談すべきか、という質問には「微妙だ」と答えた。 【立岩氏】「トランプさんって、私が見ている範囲でいうと、あんまり人情味ないんですよ。自分にとってメリットがあるかどうかってものすごい見る人だから、同盟っていうものに懐疑的で、日本は同盟国の親しいパートナーの首相が行くとなるが、トランプ氏がそういうふうに見てくれるかは、慎重になった方がいい」
■石破首相とトランプ氏の会談実現 カギを握るのは首相と「犬猿の仲」麻生氏か
果たしてトランプ氏と石破首相の会談は実現するのか。 カギを握るのは、石破首相と「犬猿の仲」とされる自民党の麻生太郎最高顧問だ。 麻生氏は去年4月、再選を見越してトランプ氏と会談している。 石破首相も6日に出演した番組で「そういう方々の知恵や経験、人脈は最大限に生かすのが日本のため。私がお願いして行っていただくことも十分ある」と発言していた。 これについて岩田氏は… 【岩田氏】「首相経験者に特使を頼むのはありうることですが、麻生氏は(石破首相にとって)いわゆる政敵になりますから、実際に頼むかというと、ありとあらゆる手を尽くすということになれば『特使として行ってください』というのはありうると思います。 麻生氏も安倍内閣の時にペンス副大統領と会ったり、安倍元首相とトランプ氏の会談に同席したりしていて、トランプ氏のやり方はよくわかっていますが、アドバイスできると思いますが、本当にこれがポイントだよということを教えるか、ですよね」 このように述べて、石破氏の自民党内での人間関係を懸念した。 それでは麻生氏と関係性のいい高市早苗氏が首相になっていれば、トランプ氏との関係もまた違っていたのだろうか。 【岩田氏】「違ったのではないでしょうか。また自民党の茂木前幹事長は、『タフネゴシエーター』ということで、トランプ氏の覚えがめでたいですので、こうした人たちが周りを固めていたら、展開が違っていて、政権が安定していると思えば向き合い方も変わってくるでしょうから」