「石破外交は戦略性無い」安倍元首相“番記者”岩田明子氏が指摘「会談実現せず」トランプ氏への向き合いは
■安倍元首相の「ガチガチの戦略」
続いて岩田氏も「トランプ氏の"ストロングマン好き”」について言及した。 【ジャーナリスト 岩田明子氏】「北朝鮮の金正恩氏について、トランプ氏は当初『ロケットマン』と呼んだ。それから『リトル・ロケットマン』とも呼んだ。 しかし会ったあとは、『バースデーカードをもらった』とか、『手紙をもらった。この美しい手紙を見ろ』とか安倍元首相に見せるぐらい、自慢するぐらい"ストロングマン”が好きなんだなと思った」 そして、石破首相がそんなトランプ氏と向き合う中で、「戦略性の無さを感じる。安倍元首相はガチガチに戦略を練って行った」と指摘した。 【岩田氏】「トランプ氏に会ったとき、『北朝鮮はどんな国?金正恩は天才なの? 狂ってるの?』と聞かれた。『"世界のトップになる男"がこんなことを聞くのか』と安倍元首相は思ったそうだが、『いい質問ですね』と言って、自身が北朝鮮を訪問したときのことを詳細にブリーフィングしたそうです。 トップから聞けたということで、トランプ氏は、『いいことを聞いた。これから北朝鮮外交はシンゾー(安倍元首相)に聞くよ』となった」 さらに、日本企業が「アメリカの工場でこれだけの雇用を生んでいる」など、アメリカ経済への貢献をまとめた「マップ」を提示するなど、トランプ氏の関心事である経済や雇用に焦点を当てたアプローチも効果的だったという。
■石破首相の課題と「人間関係」の重要性
こうした上で、岩田氏が石破首相の「戦略性のなさ」を感じたのは、トランプ氏との会談実現に向けた一連の動きだという。 【岩田氏】「最初は(石破首相が)『会いたい、会いたい』って言って、日程調整して、結局だめだったとなって、『今度は2月でいい。就任後でいい』となって、会いたいのか、会いたくないのかもわからないと。 私は強行日程でも行った方がよかったし、戦略的にやるのであれば、安倍昭惠氏が訪米した後に、しれっと電話かけたらどうだったかと思う。『招き入れてくれてありがとう。お土産もらいましたよ』って電話してたらどうだったかなって」