“ミスター2AW”滝澤大志との頂上決戦へ向け“エース”吉田綾斗が宣戦布告「ここ一年で変わってしまった評価を今一度改めさせる」
千葉密着・発信型プロレス2AWが8月25日(日)、千葉市のTKPガーデンシティにて開催する「GRAND SLAM」では、2AW無差別級選手権試合が行われる。現王者・滝澤大志と挑戦者・吉田綾斗の一戦が注目を集めている。 【動画】2020年無差別級王者・吉田綾斗に滝澤大志が挑戦した王座戦 滝澤は「吉田綾斗の“エース”としての実績は、ここ一年で消耗し尽くした」と発言し、挑戦者に対して強い警戒心を露わにした。一方、吉田は「滝澤の指摘には同意しない」と反論し、挑戦に向けた強い意欲を示した。 また、吉田が勝利すれば、無差別級3度目の戴冠となる。これまでに6度の防衛に成功しており、今回もその強さを見せつけるかが焦点となる。さらに、9月から始まるトーナメントでの活躍や他団体への参戦にも意欲を見せており、2024年後半の動向にも注目が集まる。 同大会は、2AWの頂点を争う重要な一戦となり、今後の団体内外の勢力図にも影響を及ぼす可能性が高い。 『GRAND SLAM in TKPガーデンシティ千葉』 日程:2023年8月25日(日)開場12:15開始13:00 会場:TKPガーデンシティ千葉 ▼2AW無差別級選手権試合 《王者》滝澤大志 vs《挑戦者》吉田綾斗 ①無差別級王者・滝澤大志への挑戦の意気込み 『ミスター2AWとエースの対決』 ――今回は8月25日、GRAND SLAM in TKPガーデンシティ千葉大会で、現・無差別級王者の滝澤大志選手への挑戦が決定しております。この対戦では「“ミスター2AW”と“エース”の対決」という基軸があると思いますが、滝澤選手からけっこう過激な発言が出ています。 よく言ってるんですよ。 ――「吉田綾斗の“エース”の貯金、ここ一年ぐらいですっかり使い果たしている」との発言がありますが。 何を言ってるんやと。本当に。 ――そして、「今の吉田綾斗に実績はないと思っているので、まず明日、自称“エース”たる所以を見せておくれ」という。 これアレですね。一発目の前哨戦の前に言ってきたやつですね。 ――滝澤選手から出てくるこの言葉に対して、率直にどういう気持ちですか。 たぶんですけど、やんわりと見ると、滝さんと同じように思っている人間がたくさんいてもおかしくない気はしているんですよ。ただ、自分自身だけを見ててもらったら、絶対そんなことはなくて。周りに変なやつが増えたんですよ、ここ最近で。 ――(笑)。 「ここ一年ぐらいで(貯金を)すっかり使い果たしてる」って言ってますけど、ここ一年ぐらいでなんか自分の周りに変なやつがいっぱいついちゃって。そいつらでなんか、うまーく吉田綾斗の良さが消えそうになるぐらい、邪魔されてるだけで。例えばですけど、「実績はない」って言ったにしても、この一年ぐらいでも実績っていう点で言うと、ほとんど負けてないんですよ。たぶん、誰に負けたやろってくらい、直接負けてるなんてことはほとんどないですし。だから、たぶん本当に試合スタイルですよね。結果だけ見てみろと。吉田綾斗が落ちてるところなんて一度もないんで。滝さんはだから、なんかウヤーッとして、なんとなく見てるうちの一人なんだなという感じです。しっかりと見ててもらったら。そんな“エース”の貯金なんて一年ぐらいで簡単に使い果たすようなもんじゃないですから。 ――今現時点で吉田選手から見た滝澤選手はいかがですか。 滝さんは強いですよ、ずっと。ずっと強いですけど、滝さんの今回の言い分として、『吉田、最近ふざけてるやんけ』みたいな言い分があるかもしれないですけど、いや、自分に言わしたら、滝さんなんてずっとふざけてますけどね。ずっとふざけてて強いあなたが、そんな人がふざけてるかどうのこうのなんて言ってる場合じゃないと思いますよね。それこそ、あの人のスタイルなわけで。むしろ、こっちはふざけてないし。『壁になる』という意味では、別にそれはそういうポジションにはいると思いますけど、かといって、自分が滝澤大志にめちゃくちゃ対戦成績、分が悪いというわけでもないんで。あの人を仮にジャンボ鶴田さんと例えて、自分がそこに対して『すごく若い、低い世代』というわけではないと思うんです。それって、仁木とかチチャとかその世代に対してのアレだと思うので、自分には関係ないかなと。そこの意見は。通用しないですね、それは。 ――前王者・仁木選手を倒して、ベテランの怪物ぶりを発揮してきたな、という感じが。「巻き返してきたな」という感じですか。 もともとそういう強さを持ってますからね。あの人も確かに波が激しいというか、ガッと本気出したら、もともとずっとこういう場所にいる人なんで。でも、その辺のことを自分はわかってないわけではないですからね。わかった上で挑戦表明してますし。 ――挑戦表明されたときもけっこう周りから邪魔が。 「周りがやっぱり邪魔してるんですよ。おかしい空気になっていってるんですよ。」 ――これ、何なんでしょうね。 なんかおかしいことが起きてるんですよね。昨日一昨日と新潟・会津に行ってきたんですけど、そのどっちでも会場がなんか自分に対してブーイングしてて、『あれ?何かがおかしいな』っていう(笑)。こっちは普通にやってるのに、何かが変わってきてはいるんですよね。周りが変わってきているんですよね。自分自身は何も変わってないし。 ――自分の中でそれに気づくきっかけみたいなのはあったんですか。「なんかおかしいな」みたいな。 『なんかおかしいな』の原因は、間違いなく藤田ミノルなんですけど。藤田ミノルが周りにつきだして、そこにうちの人間が、なんか藤田さん側に乗せられだして。その乗せられたみんなについてるファンの人も、『吉田綾斗ってそういうやつなんじゃないか』って見方に。本当に悪い連鎖が。 ――今も悪ふざけ中なんですね、きっと。 周りはそうですよ。私自身は全然ふざけてないんですよ。周りがずっとふざけてるんですよ。 ――2AWの皆さんがちょっと悪ノリというか、悪ふざけの中に入っちゃったという。 やってます、完全に。だから、ふざけてるのは向こう側です。滝さんもそっち側です、完全に。 ――滝澤選手が今、“ミスター2AW”ということをご自身の中で出すようになられたのですが、この辺りのキーワード的にはいかがですか。 “エース”の貯金がどうこう言ってますけど、私はもう2AWができたときから“2AWのエース”と言われてまして。滝さんは二ヶ月ぐらい前から急に自分で“ミスター2AW”って言いだしただけなんで。それに関して言うと、そこの称号的なもので言うと、もう歴が違う。 ――おっしゃる通りですね(笑)。 まだ“ミスター2AW”っていうのは、うちのお客さん以外のところまでは広まってないと思うので。そこで勝負してこられたら、さすがに負けないですよ。いくら『“エース”というのを一年で使い果たしてる』とか腐らされても負けないですよ。その勝負は圧勝です。 ――二ヶ月で言う人と比べたら。 そこに関しては全然ですね。 ②王座奪取すると無差別級3度目の戴冠(過去2回とも6度の防衛に成功) ――今回もし王座を奪取できた暁には、「無差別級王者3度目の戴冠」というかたちになります。しかも、過去2回も6度の防衛という、ある意味で長期政権を築いてきたわけですが、3度目の王座戴冠を果たした際に、向かって行きたいゴールみたいなものって何かあったりしますか。 ゴールというものがあるわけではないんですけど、やりたいことと言えば、本当にここ一年で変わってしまった吉田綾斗への評価を、今一度改めさせないとな、と思っているので。それはうちの人間もそうですし、観に来ているお客さんにもそうなんですよ。特にお客さんに関しては、やっぱり新規のお客さんからしたら、吉田綾斗ってマジでそういう人としか思われてないので。過去を知らない人からしたら、そういうところを改めさせないと、私の今後のプロレス人生に本当に関わってくるので。そういう意味では、このタイトルマッチはめちゃくちゃ大事なんですよね。『自分がどういうポジションで今後、プロレス界にいるか』というのが懸かってるので。そういう意味で、ベルトというのはやっぱりわかりやすいじゃないですか。最強の称号なので。だから、このベルトを巻いて、それで次ってなったら、もうチャンピオンのままのトーナメントですよね。そこです。