【新日本】タイチ GLOBAL王座奪取なら…頂上決戦を熱望「東京ドームのメインでザックとやりたい」
新日本プロレス4日大阪大会でIWGP・GLOBALヘビー級王者のデビッド・フィンレー(31)に挑戦するタイチ(44)が、来年1月4日東京ドーム大会でIWGP世界ヘビー級王者ザック・セイバーJr.(37)との〝元盟友対決〟実現を誓った。 タイチは今夏の「G1クライマックス」出場を逃し、一度は引退の二文字も頭をよぎったというが一念発起。10月両国大会でフィンレーに挑戦表明し、大阪決戦の切符を手に入れた。3日の公開調印式では「何の実績もない俺の挑戦を受けてくれた男気に感謝するよ」と王者をたたえつつ「本音を言えば、ザックに挑戦したい気持ちはあるけど、今この俺が挑戦したら誰かさんより大ブーイングになると思うから」と鈴木軍時代のパートナーで、現在団体最高峰王座を持つザックへの思いを明かした。 タイチが狙うのはGLOBAL王者となって、ザックとの頂上対決を実現させることだ。「決してGLOBALを下に見ているつもりはないけど、この強いデビッド・フィンレーを倒してベルトを手に入れて、IWGP世界ヘビーに挑戦できる資格を得てからザックの前に立ちたいと思います。狙うは東京ドームのメインイベントでザックとやりたいと思ってます」とキッパリ。ザックも大阪大会で鷹木信悟とのV2戦を控えているだけに、同戦の結果にも注目している。 YOSHI―HASHI、後藤洋央紀と同世代戦士たちがフィンレーの持つGLOBAL王座に挑戦失敗しているが、その戦いにも胸を打たれたという。「いま会社の方針で若手の抜てきだと耳の痛いことばっかり言われてて。世の中でも同じくらい年の人たちは、会社から『君はもういいよ』とか言われてる人も多いと思うし。そういう人たちの気持ちを勝手に背負って、まだまだ諦める必要はない、まだまだ人生はチャレンジし続けていれば結果が出るということが伝わればいいなと思って。あとは後藤の娘さんが俺のファンだっていうんで。あの子の涙の分まで、あの子の悲しみと苦しみを背負って戦いたいと思います」と、世代交代の波に抗う覚悟だ。 一方のフィンレーは、無慈悲なまでにタイチの野望を嘲笑。「俺はドリームキラーで、俺の前でハッピーエンドは起こらない」と豪語しつつ「俺に勝ってザックに挑戦する? 何を言っているのか理解できないくらいだ。お前にそのチャンスはあるわけがない」と斬り捨てていた。
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