虎のソナタ 虎ルーキー憧れ「土佐の神童」虎番 今度は嶋村クンがスターになる番!
まずはスマートな「スター記者」のお話から。9日に行われた阪神の新入団選手発表会見で、虎番の中屋友那と育成D2位捕手の嶋村麟士朗(四国IL高知)との間でこんなやりとりがあった。 「サンスポの中屋です。嶋村クンと同じ高知県出身です。これからよろしくお願いします」 「中屋さん…スターじゃないですか! 小学生の頃に見ていました!!」 差し出された名刺と中屋の顔を交互に見つめ、嶋村は大興奮。10年ほど前まで「土佐の神童」だった中屋のことを、知っていてくれたのだ。 「高知中3年のとき県大会決勝に投げて1安打完封で優勝したんです。テレビ中継されていたので、3学年下にあたる嶋村クンもそれを見てくれていたんですかね。日本代表にも選ばれた自分の〝全盛期〟です」 中屋はその後、高知高のエースとして春の選抜大会のマウンドにも立った(が打ち込まれた)。町を歩いていて「高知高の中屋くんですか?」と声をかけられたこともあった。嶋村も「中屋さんに会いましたと、高校の監督にも報告します!」と言ってくれたそうだが、中屋は「彼の高校(高知商)の監督といえば、藤川監督を中学時代に指導した上田修身監督ですよ! 僕なんかが恐れ多いです」と恥ずかしそうにしている。これまでただの後輩として中屋に接してしまっていたが、虎ソナは有名人や肩書にはトコトンひれ伏すタイプ。これからはもっと〝中屋サン〟に丁寧に接していこうと、いま心に決めた。 「ともかく、また高知の仲間が増えてうれしいです。嶋村クンは、森木(中屋にとっては高知高の後輩)とは中学の県選抜でバッテリーを組んでいたんですよ。2人がプロでも組んでくれたら本当にうれしいです」 かつてちょっとしたスターだった中屋も、いまは本物のスターになろうとする後輩たちの活躍を信じ、イイ記事を書くぞと燃えている。藤川監督を筆頭に、虎の高知勢から目が離せない-。 そして、ここからは一転して〝スマートでない〟スター記者の話だ。大好評のオフ企画「SANSPO COMICS」が2週目に入った。11日付は「阪神番記者が行く」の第2回。今回も還暦虎番の日常を描いた「三木建次(ビヤ樽)が行く」が2面に掲載されている。4日付の第1回掲載後は、ビヤ樽本人への反響もものすごかったんだとか。さすが自称・スター記者だ。 「僕の記者人生では2023年の阪神の優勝原稿と同じくらい、思い出に残る〝作品〟や。『実物より格好よく描かれ過ぎている』という声がほとんどやったけど…」