【ディーラー生情報】ホンダN-BOX vs スズキ スペーシア:軽自動車のNo.1をめぐる“激アツ”バトルが勃発!
2024年5月に、スズキ スペーシアが月間販売ランキングの首位を奪還
松本:N-BOXは軽自動車の月間販売ランキングの首位をずっと続けていたけれど、2024年の前半に異変が起きたんだ。2023年末にスズキが投入してきた新型スペーシアによって、5月はその座を奪われてしまった。 ――(資料を見ながら)5月はスペーシアが1万5160台で1位ですね。N-BOXは1万4582台…(電卓をたたいて)…その差はわずか578台。 松本:翌月の6月はN-BOXが1万6803台、スペーシアが1万2425台。4378台もの大差をつけて、N-BOXが圧勝している。 ――ホンダ、がんばりました! でも、ちょっとムキになってませんか(笑) 松本:知らんよ(笑)。ついでに前月の4月をみると、N-BOXが1万4947台、スペーシアが1万2532台で、その差は2415台だ。 ――7月はN-BOXは1万6500台、8月は1万4441台、一方、スペーシアは1万3073台、1万1166台なんで、スペーシアが首位を獲ったのは5月だけってことですね。 松本:ホンダの販売関係者にいわせると「5月はスズキさんが『1か月だけでもいいからN-BOXを止めろ』って仕掛けた結果だ」ってことらしい。要するに「届け出台数を意図的に5月に集中させて、N-BOXの連続首位を止めた」って言いたいわけだ。 ――そうなんですか? 松本:知らんよ…まあ、業界の噂話ってことで(笑)… でも、たしかに“連続1位”ってのは宣伝効果が大きい。 ――そうですね。ユーザーには“売れてるクルマはいいクルマ”って印象を持たせますよね。連続1位って、宣伝費に換算するといくらぐらいですかね? 松本:知らんよ(笑)… そうね…、億単位の効果があるとみていいんじゃないか。 ――一度でも首位を滑っちゃうと“愛されて連続1位”みたいなキャッチフレーズが使えなくなっちゃいますよね。5月の失敗を肝に銘じたのか、その後、N-BOXは気を引き締めて首位を続けていますね。 ◆現行スペーシアは、N-BOXのフルモデルチェンジに遅れること1か月、2023年11月に発売開始。キャビン機能や運転支援機能のブラッシュアップにより、先代よりも魅力がアップしている。 ◆エクステリアは頑丈で大容量のコンテナをモチーフ、インテリアは水平基調と立体感を組み合わせた上質な空間をイメージしてデザインされる。機能性と居心地の良さを意識したパッケージだ。 ◆格納時のフラット床面構造に加え、後席には簡易的なオットマンとしても活用できるマルチユースフラップを備えるなど、使いやすいアレンジ機能がプラスすることで、さまざまなライフシーンで活躍できそう。 ◆スペーシアも標準車にはターボは設定されていないが、こちらは小型モーターが組み合わされるマイルドハイブリッド仕様になる。またデュアルセンサーブレーキサポートIIが標準装備されたことで、運転支援機能が強化されたことも人気を集める理由になっている。