Google ChromeのサードパーティCookieの廃止 規制の流れと対策を解説
しかし、そのユーザーに固有のID(識別子)が付与されると、「ID 0001さん(男性、30歳、独身)」がいつサイトを訪問して、何を買ったかという行動情報を収集して、レコメンドなどに利用ができる。
■ [おさらい(3)] ファーストパーティCookieとサードパーティCookieの違いとは? 自社サイトだけでそのユーザーの行動を分析して活用するのであれば、ファーストパーティCookieなので問題ない。規制されるのはサードパーティCookieだが、これは「今見ていないサイトから発行されるCookie」のことだ。
たとえば、Web担のトップページを見ているとしよう。右側にいくつか広告が表示されているかもしれない。この時、あなたはWeb担のページ(webtan.impress.co.jpドメインのサイト)を見ているが、Web担以外のドメインのリソース(画像やJavaScriptなど)にアクセスしていて、そこからもCookieが発行される。
Google Chromeの開発者向けツールで確認すると、どのドメインからCookieが発行されているかがわかる。
閲覧したブラウザを特定できる識別子としてCookie情報を付与することで、その広告プラットフォームを使っている別のサイトでの行動もトラッキングできるため、サードパーティCookieは広告の分野で広く活用されてきた。 ちなみに、ファーストパーティCookieか、サードパーティCookieかは相対的なものだ。
┌────────── 以下の画像の例で、example.comというサイトを見ているときに、Googleの画像が埋め込まれている場合はファーストが『example.com』、サードが『google.com』になる。 右のケースは、Googleのサイトを見ているケースです。この場合、『example.com』の画像が埋め込まれていると、今見ているサイトはGoogleなので、ファーストが『google.com』、サードが『example.com』になる。今見ているサイトによって、ファーストとサードの位置づけが逆転します(柳井氏) └──────────