シリア戦でアピールに成功したのは?真骨頂を示して爽快だったアタッカー
各々が持ち味を発揮
2026年のワールドカップへ向けて最終予選進出をすでにを決めている日本は、2次予選の最終戦でホームでシリアと対戦。上田綺世、堂安律らのゴールで5-0と快勝した。 【動画】上田のヘッド弾&堂安の鮮烈フィニッシュ! 「途中から出た選手の特長を上手く活かしながら、得点につながったというのは良かったと思いますし、みんな競争があるなかで、結果を残したいと思ってこの代表に来ているはずなので、そういった意味で途中から出た選手たちが、しっかり躍動感を見せてやったということは良かったと思います」 試合後にそう語ったのはキャプテンの遠藤航である。 5日前のアウェーでのミャンマー戦(〇5-0)に続き、3-4-2-1を採用した日本にあって、ウイングバックで再び結果を残した中村敬斗、ウイングバックで先発した堂安、前線でゴールを狙い続けた上田、チャンスに絡んだ久保建英らが存在感を示しつつ、途中出場でボランチに入った鎌田大地、川村拓夢らも大いにアピールした。 そのなかで、ひときわ輝きを放ったのが、62分にピッチに送り出されたアタッカーの相馬勇紀と言えるのではないか。 器用な選手とあって、第2次森保ジャパンでは4バックでのSBや、3バックでのウインバックなどでも起用され、前述のミャンマー戦ではアシストも記録したが、彼の最も力を活かせるポジションはやはりアタッカーとしての位置なのかもしれない。 後半から4-2-3-1へシステムを変えたなか、左サイドハーフとして送り出されると、真骨頂の果敢に仕掛ける姿勢や裏への走り込みを何度も見せ、72分には鎌田のスルーパスから相手の背後を取り、エリア内で倒されてPKを獲得。これを自ら冷静に決めてみせた。 そのプレーぶりはまさに爽快で、良きアピールになったと言えるだろう。もっとも今の日本の2列目やウイングバックはタレントがひしめき合う。その中で今後も結果を残し続けられるか。166㌢のアタッカーの挑戦にはこれからも注目したい。 取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)