「気に入られようとか思わない」 鋼のメンタルを手に入れためるるの「狙わない」戦い方
昨年のテレビ番組出演本数は209本、現在では7本のCMに出演。バラエティー番組を中心にその頭角をあらわした“めるる”こと生見愛瑠は、「一生芸能界にいたい」と語勢を強める。意欲的な彼女の原動力は、仕事への向上心と、10代前半で培った「鋼のメンタル」。華やかな見た目とは裏腹に、プライベートは意外と地味で「私は別に若者代表じゃない。むしろ、流行には疎いんです」。人々を惹きつけてやまない、めるるの不思議な魅力に迫った。(取材・文:山野井春絵/撮影:木村哲夫/Yahoo!ニュース オリジナル 特集編集部)
私は若者代表ではない
「バラエティー番組とかのリアクションを見て、視聴者の皆さんに私が若者代表みたいに思われることも多いのですが、自分では全然そんなこと考えてないんです。そのような立ち位置でいたいと思ったこともないです。裏表なく、思ってることを言ってるだけなんです。何か言うと、『それ、今若者の中で流行ってるんだね』ってことになったりするんですけど、私自身は、『???』。むしろ私が若者の流行を知りたい(笑)」
可憐な容姿と、明るくて屈託のないキャラクターが受け、バラエティー番組で引っ張りだこの生見愛瑠。若手タレントの急先鋒のような存在になってしまったことに、実は戸惑いを感じている。 「大学も行ってなくて、高校も通信だったので実際のJKとはあんま関わってないんです。だから地元の子とグループLINEで話してると、『え? 何その言葉? 流行ってんの?』となることばかりで。例えば、『笑』っていう意味の『草』っていう言い方があるんですけど、それがいつの間にか『森』になってたりとか。『そんなことも知らないの?』と言われてびっくりしました。なので逆に友人たちとの会話から勉強して、番組とかで使ったりしてます(笑)」 仕事柄、年上の方と関わることが多く、同世代と話す機会はほとんどない。地元の友人とコミュニケーションを取るなかで、若者事情を日々インプットし、流行を追う生見にとって、「若者代表」として見られることは心外であった。 「SNSとかで、『若者を代表するな』とかって意見も来るんですけど、そんなつもりはないんです。そういう激しい意見は、逆に気にならないですね。世間の意見には惑わされないタイプ。もちろん、『これは私が気をつけなきゃいけない部分だな』って思うことは、ちゃんと取り入れようと思ってます」