「気に入られようとか思わない」 鋼のメンタルを手に入れためるるの「狙わない」戦い方
「鋼のメンタル」を手に入れた『Popteen』時代
「誰にでも好かれる人はいないから」と笑う生見。厳しい意見にも動じないその強さは、ティーン誌のモデル時代に鍛えた「鋼のメンタル」のおかげだと語る。当時は、モデル同士の競争が絶えない、厳しい世界だった。
「私は愛知県出身なんですけど、はじめたころは、仕事のたびに母と一緒に上京してました。そのころは雑誌の撮影も、習い事みたいで楽しかったですね。高校生くらいになってからは一人で通うようになって、上下関係も厳しく、礼儀を教えてもらったりと、気持ちが引き締まりました。やっぱり厳しい世界なので、いろいろありましたけど……もともと性格的に抱え込むタイプじゃないから、戦おうという気持ちはなくて。負けず嫌いではあるんですけど、『人は人』っていう感じですね。自分の意見は、突き通すタイプです」 今でこそブレない軸を持ち合わせる生見だが、かつては彼女にとって「ガチの先輩」にあたる、藤田ニコルやみちょぱらの背中を追いながらも、誰かの真似ではない「自分」は何なのかを模索していた。 「はじめは先輩たちに憧れて、いいところを盗んで頑張ろうって思ってました。でも、なかなか思うように自分の良さが発揮できなかった時期があって。半年に一度、編集長と面談するんですが、そのときに『誰かの真似じゃなくて、オンリーワンの価値が大切』と言われて、目が覚めたんです。自分なりのファッションやメイクを研究しはじめて、そこから変わった気がします。『きちんと仕事するぞ』って思うようになった。精神的にも鍛えられたと思います。『鋼のメンタル』を手に入れました(笑)。だからこそ、今があると思う」
ティーン誌モデルを卒業し、芸能界で羽ばたきはじめた生見。モデルとしても着実にキャリアを重ねている。今年は、『CanCam』の専属モデルにも抜擢された。 「『Popteen』が女子校だったとしたら、『CanCam』はカフェみたいな雰囲気。本当に全然違う雰囲気ですね(笑)。スタッフの方々もみんな優しくて、こんな素敵な場所にいられるなんて、って嬉しく思っています。新たなファンの方も増えて、新しい世界がスタートしたなぁって感じです」 今は、仕事のすべてが楽しい。モデルも、バラエティー番組でのトークも、以前からやりたかったという演技にもトライした。 「私は、仕事をこれだけに絞るという気持ちがないんです。私にできることは、なんでもやってみたい。どの仕事も、私にとっては最高に楽しくて、比べられないから。やりたいことは全部できていると思いますね。悩みはありません。しいて言えば、悩みがないのが悩みかな」