米航空機大手ボーイングの労働組合は23日、35%の賃上げを含む新たな労働協約の受け入れを拒否した。組合員の投票で64%が反対した。9月に始まったストライキは継続し、主力機の生産が止まり続けることになる。航空会社や部品を供給する日本メーカーへの影響も深まりそうだ。 【写真】工場前でストライキする米ボーイングの従業員=2024年9月25日、米ワシントン州レントン、真海喬生撮影 米西部ワシントン州シアトル周辺の工場で働く機械工ら約3.3万人が加入する労組の執行部は9月、「4年間で25%の賃上げ」などの労働協約で会社側と暫定合意した。しかし、組合員の約95%が受け入れに反対。約16年ぶりのストに突入していた。 会社側は今回、賃上げ率を35%に引き上げるなどの新たな労働協約を提案。23日に投票にこぎ着けたが、再び組合員が受け入れを拒んだ。これまで約6週間続いたストは継続し、主力小型機「737MAX」などの生産停止も続くことになる。
朝日新聞社
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