「ユニクロのラボに潜入!」アスリートの声で進化を遂げたウェアはどう開発された?服作りのヒントが散りばめられた研究施設を初体験
機能素材が大充実
パリ大会の公式ウェアと同じく、“The High-Performance Simplicity of LifeWear(研ぎ澄まされた機能美)”というコンセプトで作られた「UNIQLO × SWEDEN ATHLETE COLLECTION(ユニクロ×スウェーデンアスリートコレクション)」。こちらも華やかなパリの街並みに溶け込む、洗練されたスタイルです。落ち着きのあるネイビーを基調としたカラーリングのシンプルなデザインや、美しいシルエットが素敵ですね。 注目すべきは、見た目の美しさだけではありません。あらゆる人の生活をより豊かにするための服作りを掲げるユニクロなので、機能性も◎すぎました。 ラボでのモニターテストを通じて、試行錯誤を積み重ねながら、快適に過ごせる工夫を盛り込んでいます。たとえば、発汗しやすい位置にメッシュ素材や通気孔を効果的に配置したり、吸汗速乾機能に優れ、スポーツなどのアクティブなシーンに最適な「ドライEX」を取り入れたり……。ほかにも、アイテムごとに様々な機能が付与されているそう。
服づくりのヒントが散りばめられたラボに潜入!
ただ高機能素材と言っても、どの個所に、そしてどのように取り入れるかによって、効果は大きく変わってくるもの。5年目を迎えるスウェーデン代表チームとのパートナーシップを通して得たアスリートたちの声、そしてパリの気候をそれぞれ考慮して、ベストが探られるのです。 特に気候に関しては、このラボが大活躍。そう、ここで設定を行えば、パリの夏の温湿度がいとも簡単に再現できる! ウェアを実際に着用しながら、ラボの部屋内で実際に動いてみることで、運動時に汗をかく体の部位や発汗量のデータ、汗によるべたつきの感じ方などを調査。この結果をもとに、商品の開発を行っているんですね。 私もウェアを貸していただき、部屋に入ってみました。部屋自体は2つ用意されており、それぞれ異なる温湿度の設定にすることが可能。様々なシチュエーションを生み出して、シミュレーションができるわけです。しばらく部屋で過ごしていると、じんわりと汗ばんできました……。 発汗を促すために目的にあわせて運動を行い、サーモグラフィ画像で体温の変化などの確認をするようです。 日照装置もたくさん備え付けられていました。様々なシーンを想定し、複数人で検証を行いながら、試作を重ねてきたウェアの実力は折り紙付き。