あの国民的女優からまさかのカンニング!? アキレス腱痛から奇跡の復活“不屈の男”中日・谷沢健一氏が長嶋氏・王氏から送られた言葉とは
江川氏の速球への対策
徳光: ケガから復活して2度目の首位打者のときの打率は3割6分9厘、これはすごい数字ですけど、その頃はもう投手も変わってたわけじゃないですか。例えばジャイアンツだと江川(卓)さんとか西本(聖)さんなんかが投げてた時代ですよね、 谷沢: そう。だから、江川君にしても西本君にしても、復帰してからの新しい自分の形っていうか、狙い球の絞り方とか配球の読み方とか、そういうことを彼らから学ばせてもらいましたよね。 徳光: いきのいい若いピッチャーが出てきたときに、自分自身をまた変えたわけですか。 谷沢: 変えたんです。ケガをする前は、センター付近に流していればヒットが生まれるんで、あまり相手の配球読んだりはしてなかったから。 徳光: そういう打者だったわけですね。 谷沢: でも、それじゃあ、もうチームに貢献できないんですよ。 江川のあの速いストレートに対して、いつも使ってるバットだとヘッドが重くて、ボールの下っ面にバットがいってポップフライになってしまう。 谷沢: だから、江川が投げてきたときには、バットを変えるんですよ。 徳光: えっ、そうなんですか。 谷沢: ちょっと手元の部分を太くしてた。そうするとヘッドが軽く感じるんですよね。 徳光: 投手・江川のときはどういう感じに打つんですか。 谷沢: 江川のときは、手元が太いバットを持って少し高く構えてた。それで、打つポイントを前にする。なおかつ引っ張るんです。 ただ単にストレートを普通に打つと、ボールの下っ面にバットがいってチップしてしまう。だからポイントを前に置いて捕まえる。 徳光: 捕まえるわけですか。 谷沢: テークバックしたら食い込まれちゃってもう終わりだから、バットがすぐに出るように軽く感じるバットにしとく。江川用のバットにしとく。 徳光: それは江川さんだけですか。 谷沢: そう。江川対策。
吉永小百合からカンニング!?
谷沢: 早稲田大学時代、1年上に吉永小百合さんがいたんですよ。 徳光: そういえば彼女も早稲田の第二文学部ですね。 谷沢: それで授業も一緒のことがあったんですよ。階段状の教室で目の前に吉永小百合さんがいたんです。 徳光: ちゃんと授業に出ていたわけですね。 谷沢: それで試験ですよ。小百合さんがいて僕はその後ろにいる。身を乗り出して小百合さんの解答用紙を見てたんです。そしたらなんか、ヒントになるような解答があったんですよ(笑)。 徳光: 吉永小百合さんからカンニング(笑)。 谷沢: そしたら彼女は気が付いたんでしょうね。肘で隠すんです(笑)。それから見せてくれない。 徳光: プロ野球選手になってから、吉永小百合さんとその話をしたことはあるんですか。 谷沢: 小百合さんは4年生のときしょっちゅう神宮に早慶戦を見に来てたの。応援席の一番前でネットにすがりつくようにして見てた。 僕が西武ライオンズのコーチになったときも、小百合さんが西武のファンだからベンチに来たりしたこともありました。 でも、話すということはなかったですね。 徳光: 残念ですね。そのカンニングの思い出話だけでもしていれば…。 谷沢: ほんとそう。話しとけばよかったね(笑)。 (BSフジ「プロ野球レジェン堂」 24/6/4より)
プロ野球レジェン堂
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