ナショジオの写真家が教えるクローズアップ写真を撮るコツ、「尺度」は魔法の調味料
近所の公園でインスピレーションを得る
撮影場所に関しては、もっと知りたいと思う場所を選択すべきだ。私はなじみのある場所に行くのが好きだ。マクロ撮影とは、見慣れた場所を見慣れないものにし、平凡で退屈なものの中に驚くべきディテールを見つけることだからだ。 森や小川、あるいは放置された公園の片隅など、自然の空間はクールで自然な被写体を最も見つけやすい場所だ。雑草が生い茂っている土地や歩道も、面白い小さな虫や生き物を見つけるには絶好の場所だ。 虫やヘビにあまり興味がないのであれば、花や葉、植物もマクロ撮影の機会をもたらしてくれる。苗木の栽培場や地元の植物園は、面白い質感や形、色を見つけるのにうってつけの場所だ。 マクロ写真は、一見では見逃してしまうような細部までゆっくりと観察できることを教えてくれる方法のひとつといえる。
文・写真=Anand Varma/訳=米井香織