「プロ野球90年」ぺこぱ・松陰寺太勇さんのマリーンズ愛 「俺たちがついてるぜ」の横断幕を見て「かっけーな、ロッテファンやめんとこ」と思いました
テレビのニュースでは「その他の試合の結果です」みたいな感じで紹介されて、だいたい負けてる。「また『ロ』負けてるやんけ」と思いながら、新聞で成績をチェックするようになって、たまにBSで中継があるときは「初芝(清)ってこんな顔なんや」とか、「堀(幸一)ってこんな打ち方なんや」とか、どんどん気になるようになって気付いたらファンになってました。 地元の山口県に住んでいた時は、福岡が近かったので夏休みによくダイエー対ロッテを見に行きました。あのときのレフトスタンドのマリーンズファンは格好良かった。今のようなビジター席の仕切りがない時代で、20~30人ぐらいしかいないんですけど、めちゃめちゃ声を出して応援するロッテファンを見て、途中からそこに交じって応援してました。やっぱりあの応援が、好きになるきっかけの一つでしたね。ただゲームで使っているだけだったら、ここまで好きになってはいなかったかも。 ロッテの応援歌は歌詞が覚えやすい。鳴り物がなく、手拍子と声だけで選手に届ける応援スタイル。ビジターのドーム球場で応援するのが結構好きですね。音が反響するのが気持ちいい。もちろんZOZOマリンスタジアムのライトスタンドもいいんですけど、ビジターでホームを圧倒する応援をするのはすごく楽しいです。 不思議なもので、弱いチームということに慣れすぎているので、首位に立つとそわそわします。2021年にマジックが点灯したけど、「いつ誰が迫ってくるんだ」って落ち着かなかった。もちろん勝ってほしいし、優勝してほしいんだけど、落ち着くか落ち着かないかで分類するとBクラスの方が落ち着いちゃいます。
2017年は鈴木大地以外は誰も打たなくて絶望的に弱かった。これだけ弱いと応援する気もなくなるかなと思いかけたけど、でも「俺がやめたらこの子は誰からも応援されなくなっちゃうんじゃないか。俺がやめちゃだめだ」って妙な責任感を感じた。 もちろんプロ野球記録の18連敗があった1998年も応援してました。黒木知宏が打たれて、膝から崩れ落ちて。あの時もつらかったけど、テレビのニュースでロッテファンが掲げる「俺たちがついてるぜ」という横断幕を見て、「ロッテファンかっけーな。絶対ファンやめんとこ」と思った。今もめげずにやっているので、もう一生ロッテファンだと思います。 ▽優勝で歓喜の歌 印象深かったのは、ボビー・バレンタイン監督が率いて日本一になった2005年。プレーオフの第2ステージは福岡ドームでしたが、さすがに福岡まで行けないので、毎試合マリンスタジアムのパブリックビューイングを見に行きました。