海外で働きながら語学力アップ“理想と現実”……滞在期間1年“ワーホリ”に若者が注目『every.16時特集』
■ビジネス英語を学ぶため“職探し”
次に出会ったのは…梶川さん、26歳。 シドニーの中心部にある5つ星ホテルで働いています。 梶川さん 「自分はベルデスクといって、ドアマンとかお客さんを最初に出迎える係」 ベルデスクは、入口で宿泊客を案内したり、荷物を運んだりするのが主な仕事です。 女性 「Hi」 梶川さん 「HI. How are you?」 女性 「Good thank you.」 もともと、日常会話程度の英語はできていましたが、ビジネス英語を学ぶためにホテルで働くことを選んだといいます。 梶川さん 「レストランは地上階ですので、降りて左に行ってください」 女性 「わかったわ」 梶川さん 「ランチを楽しんで」
■苦労も…海外で働く“自信”に
現在のホテルの給料は、月におよそ20日、1日8時間ほど働いて… 梶川さん 「日本円で(手取り)40万円ぐらい」 順風満帆そうに見えますが、大変なことも多かったといいます。 梶川さん(26) 「シドニーで仕事を見つけるのは大変って言われていて…。携帯電話で、ホテルって調べて出てくるところを、片っ端から50件ぐらい。それもメールじゃなくて、自分の足で歩いて回って」 履歴書を配り歩くも、返事があったのは数件。仕事が見つかっても苦労は続き… 梶川さん(26) 「ブワッてしゃべられたことも、ちょっと理解できなくて、早すぎて会話が…ついていけない時もあった。日本でホテルの経験もないので、英語だけじゃなくて、最初はホテルの用語も覚えるのが結構大変で」 それでもワーホリを続けた理由は… 梶川さん(26) 「海外で働くことは、自分が日本にずっといたら、自信なくてできなかったことなんで、ワーホリを終えた時に、自信になるんじゃないかなと思っています」
■ワーホリで重要な“積極さ”と“精神力”
この取材からおよそ3か月。ワーホリを終えて、日本に帰国した梶川さん。 ワーホリから帰国 梶川さん(26) 「働きながら英語が伸びたっていう部分では、この1年間は自分にとっては大きかったと思います」 英語力の向上が実感できた一方、実際に海外で生活すると、行く前に想像していたよりも苦労が多かったといいます。 梶川さん(26) 「海外の方は、すごい日本人ということには興味を持っていただけるんですけど、自分からいかないと仲良くなってくれないので。思ったよりも友達ができなかった」 そこで、日々意識していたのが… 梶川さん(26) 「バス停で誰か待っていて時間がある時とかは、隣の人と会話をするのを心がけて。ちょっとでも何か広がればいいなっていうので、話したりとか会話につなげていました」