爆肩炸裂に球場も沸く! 滋賀学園、プロ注遊撃手を中心の堅守で15年ぶりの甲子園へ!【24年夏・滋賀大会】
<第106回全国高校野球選手権滋賀大会:滋賀学園 5-0 綾羽>◇27日◇決勝◇マイネットスタジアム皇子山 【トーナメント表】滋賀大会 結果一覧 滋賀学園が綾羽を下して15年ぶり2回目の優勝。先発した背番号10の最速143キロ右腕・脇本 耀士(3年)が2安打4四死球7奪三振で完封した。 「立ち上がりはボールが浮いてしまった」と初回は四球を出すなどボールが先行した脇本だが、援護点をもらった2回以降は安定した投球を披露。「真っすぐを中心にスライダー、チェンジアップで崩していって、いつものスタイルでやり切れました」と140キロ台前半のストレートで相手打者を詰まらせ、5回まで無安打に抑え込んだ。 脇本は6回に初安打を浴びたが、終盤でも140キロ台のストレートを連発。最後まで球威は衰えることなく、綾羽打線を抑え切った。 脇本の好投に守備陣も無失策で応える。今大会5試合を通じてもわずか2失策と守備力の高さが優勝の原動力になった。 守備の要でプロ注目遊撃手の岩井 天史(3年)も7回表、二死二塁のピンチで三遊間の深い当たりのゴロを難なくさばき、強肩を炸裂させて一塁をアウトにする好プレーを披露し、ファンを沸かせた。「練習からしっかりノーミスでやるという意識は常に持って練習していました」と日頃から自分たちにプレッシャーをかけて練習に取り組んできたことが堅守のチームを作り上げる要因となった。 この試合では適時打が出なかったが、相手守備のミスに乗じて5得点。守備力の差が勝敗を分けた。 毎年のように優勝候補の一角に挙げられながら、甲子園に届かないことが続いていたここ数年の滋賀学園。その壁を乗り越え、15年ぶりの夏の代表校の座を掴んだ。 「目の前の試合を勝っていきながら、上を目指していきたいと思っています」と意気込みを語った主将の門田 侑也(3年)。待ちに待った夢舞台で実力を見せつける。