日本生協連「くらし応援全国キャンペーン」第3弾を9月から実施、対象約180品を値下げ、利用者数が多かった冷食は8品から29品に大幅増
日本生活協同組合連合会(日本生協連)および全国各地の生協は、特別価格で商品を提供する「くらし応援全国キャンペーン」の第3弾を、9月1日~11月30日までの3カ月間にわたり実施する。期間中、日配・加工食品を中心に「コープ商品」約180品目の価格を下げて提供する。同様のキャンペーンは22年1~3月、23年9~11月に続き3度目となる。19日、都内コープ店舗で記者会見を開き、営業企画部の多喜靖次部長らがキャンペーン概要を説明した。 【画像】日本生活協同組合連合会 「くらし応援全国キャンペーン」第3弾、「くらし応援全国キャンペーン」対象となる冷凍食品(一例)
キャンペーン実施の背景には、原料上昇や円安などで食品や光熱費の値上げが止まらず、節約意識が高まっていることが挙げられるという。日本生協連が5月、組合員に実施したアンケート(有効回答6,536件)によれば、94%の人が日頃から節約を意識しており、うち6割が理由について「モノやサービスが値上がりしているから」と解答している。また、特に20・30代の若年層は食料品を購入するとき、コストパフォーマンスが高い商品や、グラム・個数あたりの価格の安さを気にしながら購入する割合が他の年代より高いことが分かったという。 そうした中で、組合員の生活を応援するためくらしに身近な商品を選定し、全国各地の生協で特別価格にて提供することを決めたという。価格の引き下げ率は1割引を目安としているが、値付けは全国各生協の判断もあり必ずしも一律ではない。
対象となるのは「コープ商品」約180品で、前回のキャンペーン結果も踏まえ、宅配・店舗での利用者数が多い日配食品・加工食品を中心に商品を選定し、前回より約20品増と対象商品を拡大。内訳は常温食品約30品、冷凍食品29品、日配食品約110品、他(水産・畜産・加工肉等)が約10品で、中でも昨年利用者数が多かった冷凍食品は8品から大きく増やしたという。日配食品は組合員の日々のくらしを支える商品としてアイテム数が多くなっている。 また、約180品目は全国共通アイテムとして選定したもので、それ以外にも各生協で独自に値引きする商品などもあるという。 なお、一部同キャンペーン対象外の生協もある。
食品産業新聞社
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