愛知の新ブランド米「愛ひとつぶ」 もっちり食感と上品な甘みで「特A」目指す
どんなおかずも受け止めてくれる、食べ飽きない味わい
「愛ひとつぶ」の名称は、2018年の9月から12月まで公募され、1906件の応募のなかから選ばれた。この日は「愛一粒」で応募した成田孝則さんに表彰状が手渡された。 「米の一粒一粒に味がのっている、一粒一粒をみなさんに食べてほしいという思いを込めました。愛知県は工業製品で知られていますが、農産物もレベルが高いと伝えたい。愛知のお米のおいしさが世の中に広まっていってほしいです」と壇上で語った。 ごはんを使った料理はいろいろあるが、ベストな食べ方は何だろう。おすすめは、炊いたものを茶碗に盛っておかずと一緒に楽しむこと。県のPR活動をする「LOVEあいちサポーターズ」のビデオメッセージも紹介され、日本料理「賛否両論」店主を務める料理人の笠原将弘さんはこう話した。 「愛ひとつぶは、米粒の大きさがちょうどよく、すごく甘いわけではなく上品な甘み。口のなかでおかずと一緒になったときによいバランスで、どんなおかずも受け止めてくれます。毎日食べても飽きない味です」 販売は26日からスタートしたが、2020年産の新米は150トンと生産量が限られており、今年は12月末までの期間限定だ。エーコープあいち、ユニー、イオンリテール、イトーヨーカ堂、ヤマナカ、フィールコーポレーション、マックスバリュ東海、平和堂、ドミー、東海コープなど20社の県内の店舗で購入できる。JAあいちの中野さんは「21年産は今回の2.5倍の広さの125ヘクタールの田で作付けし、22年産で県内での通年販売を目指します。23年以降、全国へ展開予定です。生産者、行政、JAが一緒に取り組んできた愛ひとつぶを、まずは愛知県内のみなさんに知ってもらいたい」と今後の見込みを語った。 (南由美子/nameken)