【高校サッカー京都全力応援】苦しんだ先につかんだ全国切符 「京都橘」を応援したい5つのこと
4.中盤の運動量をベースとした堅守速攻
今年のチームは中盤の運動量をベースにした堅守速攻が特徴です。 夏以降、選手のコンバートで守備面を強化。去年からFWで主力だった宮地選手をセンターバックに起用したり、FWだった増井那月選手(3年)をサイドバックに配置したりすることで守備面に安定感が生まれました。 一方、最前線のFWには様々な組み合わせを試し、身長183㎝と高さのある伊藤湊太選手(2年)と50m6秒1とスピードのある高橋優選手(3年)のコンビを見出しました。 この前線と最終ラインをつなぐのがボランチの執行隼真選手(3年)と新谷杏士選手(3年)。2人の運動量が試合の行方を左右します。
5.DFに転向した主将の覚悟
キャプテンの宮地選手は前回大会でFWとして全国のピッチを経験しています。U-17日本高校選抜にも選ばれた実力者で今年のチームでも攻撃の中心でした。 しかし、夏にセンターバックに突然のコンバート。「前で点を取りたい。前でプレーしたい気持ちはあった」と宮地選手は当時の率直な気持ちを明かします。 それでも「チームのためにプレーしたい。もともとFWだったので、相手FWの動き出しやシュートを打ってくるタイミングが分かる」と経験を生かし、仲間から信頼を得るDFに成長しました。 米澤監督も「宮地がセンターバックにいるからゲームが締まる」と期待を寄せます。 抽選会で12月28日に行われる帝京との開幕戦を引き当てた宮地選手。「誰もが憧れている場所でできることに感謝してプレーしたい。京都橘として初優勝を目指して頑張りたい」と意気込みます。 91回大会の準優勝を越え、チーム初の全国制覇へ。勝利の美酒(※お酒は二十歳になってから)を味わうことはできるのでしょうか。 (取材・文 高校サッカー選手権民放43社/KBS京都)