整理上手な70代の母が手放せなかったものとは。困難を極めた「実家の片づけ」
お金や貴重品はまとまっていてありがたかった
文房具や日用品、紙袋やタオルなど一般的にためがちなものに関しては、母の場合は引出しや箱の中などに収まる範囲でキレイに収納されていました。 また、「お金や貴重品」「母のアルバムとへその緒」が整理されてまとめてあり、これらは母に万一のことがあった時に所在がわかっていた方がいいものなのでありがたく感じました。 空き家の整理や不用品回収は専門業者にすべてを頼むこともできます。その分費用はかかりますが、早く片づくし自分の負担もかなり少なくすみます。早急に片づけたい事情がある場合などはすべてを任せる形で依頼するといいと思われます。 ただ私の場合は、母の持ちものは娘の自分が片をつけたかったという思いから自分で片づけました。
70代母の実家のクローゼット整理。不要なはずの服に、10代娘が思わぬ反応を…
母の服をチェックしながら整理をしていると、あることに気づきました。 ・年齢を重ねてサイズやデザインが合わなくなった服 ・敏感になった肌には肌ざわりが優しくない服 ・介護の点からは不向きな前開きではない服 など、仮に施設のクローゼットが広くなったとしても「これから着ることはない」と思える服がたくさんありました。 もったいないけれど、もう処分するしかないのかとジレンマを感じていたとき、以前見たテレビ番組のことをふと思い出しました。
昭和ファッションが人気!若い世代が祖父母の昔の服をほしがる
それは昭和時代を知らない若い世代で「昭和レトロ」が流行っているという内容の番組でした。昭和時代の古い家屋、いわゆる古民家をリフォームしてカフェなどや自分たちの住まいにすることが人気なことは知っていましたが、ファッションにおいても昭和時代の服が人気だそうです。祖父母や両親のタンスの中から昔の服を探し、「オシャレ」「かわいい」と言って喜んでもらってくるのだとか。 昭和生まれ・40代後半の私から見れば、「懐かしい」「昔そういう服を着ていた」と感じる服が、10代、20代の若い世代にはそういったノスタルジックさはなく、むしろ最近の服では見られないデザインが新鮮に感じられて人気となっているらしいです。