仕事が長続きしなかった芸人・やす子が「働くって楽しい」に気持ちが変わった理由
元自衛官という異色の経歴を持ち、「はい~!」という明るく澄んだ声でおなじみのやす子さん。くったくのない笑顔と前向きな言動で、老若男女問わず幅広い層に愛されているお笑い芸人だ。 【画像】見ているだけで元気がもらえるやす子さんの笑顔 トレードマークになっている迷彩服は、自衛隊の駐屯地に行って購入している本物。大家族一家の超絶お片付けや無人島サバイバルなど体を張ったロケが多いが、どんな時もハツラツとしている彼女の姿に元気をもらっている人は少なくない。また最近では自身が作ったヒップホップの楽曲をSNSに投稿するなど、多才ぶりも発揮している。今回『映画 きかんしゃトーマス 大冒険! ルックアウトマウンテンとひみつのトンネル』(4月19日公開)でも声優をつとめ、「キャラクターと声がとても合っている」「声のお仕事、もっとやってほしい」という声が上がっている。 現在25歳。バラエティ番組で見ない日はないほど多忙な彼女に、これまで仕事を通して得たもの、そして落ち込んだ時の乗り越え方などについて聞いた。
自衛隊と芸人は実は似ている部分がある
今回、やす子さんが声優で演じたのは、トンネル掘削機の「ダーシー」という役柄。実は、このキャラクター、過去のやす子さんの仕事とかぶる部分が大きいという。 「はい~! そうなんです。自衛隊では、ブルドーザーに乗って土を削ったり押したりして道を作る部隊にいました。災害が起きた地域に行ったこともありますし、演習場の中に新しい道を作ったこともあります。そういった意味では、山の中でトンネルを掘っているダーシーはかぶる部分はありましたね。 黙々と任務をこなす、と言う部分も自衛隊と似ています。自衛隊はものすごくストイックな環境でした。自分自身は元々そんなにストイックな性格ではないですが、決められたことを一生懸命にこなしていく仕事は楽しかったです。任務を遂行していく達成感もありましたし、自分に合っていた気がします。 今はマネージャーさんがスケジュールを管理してくれて、『今日の現場はここだよ』と言われて現場に向かいます。そういう部分も自衛隊と似ていて、結構合っていると思います。自分で考えて動くことがあまり得意ではないので、スケジュール管理してもらって、動いていく方が合っているのかなと思います」 自衛隊と芸能界はまったく違う世界だが、やす子さんにとってはスケジュール管理以外にも共通する部分があるという。 「自衛隊で身につけたことが芸能界で役立っているなあと思うのは、バラエティ番組でMCの方を信用して好き勝手できるところでしょうか。自衛隊って、上官の命令は絶対です。そして上官は、部下に何かあったときには助けてくれる人でもある。 若手の芸人は、バラエティ番組で前に出られないことも多いんですが、自分は『きっとMCの人が救ってくれる』と思ってガンガン前に行っちゃうんです(笑)。MC=上官みたいな感じですね。それは元自衛官ならではの感覚かもしれません、はい~」