「議員にとって、祭りには深遠な意味がある」年150回地元の祭りに通った豊田真由子・元衆院議員が激白!選挙ドットコムちゃんねるまとめ
全部の露店の商品を買い、すべての神輿を担ぐのが豊田流
お祭りやお葬式も、主なところだけ何件か議員本人が出席し、あとは秘書や事務所に対応を任せるという議員は少なくありません。 ですが、豊田さんは、参加できる範囲はすべて参加するよう心掛けてきたそうです。その結果どんなスケジュールになったかというと…… 豊田氏「お祭りは始まる前から行かないと回り終わらない。8時くらいから浴衣を着て準備中のところに挨拶に回り、盆踊りをやっている時は一緒に踊りました。露店も地元の飲食店や町内会などが運営していることが多いので、全てのお店で買い物をして回りました」 MC伊藤由佳莉「全部のお店のものを買ったんですか?」 頷く豊田さんは、「到底食べきれる量ではありませんが、買ったものはすべて一口ずつは食べた」と語り、「議員を辞めてから、焼きそばとフランクフルトはトラウマになった」と苦笑します。 豊田氏「隣のお店のものを買って、自分の店のものを買ってくれないのは傷つくと思って。自分が票が欲しいとか嫌われたくない思いより、傷つけてはいけないというか、人が人に軽んじられると思うことの切なさを考えて、焼きそば買いまくってました」 お祭り会場を回る間にお通夜が入る時には、浴衣ではお通夜に行けませんので、着替えてお通夜に出席した後、もう一度美容院に行き、浴衣に着替えます。また御神輿を担ぐ時は地下足袋を履き、はんてんや法被を着ることも。「狂ったようにやってました」と振り返ります。
なぜそこまでするのでしょう。 豊田氏「御神輿は神事で、みんなで担いで神様をお戻しするもの。だからその地域の方にとっては神聖で、仲間内でしか触れられないもの」 それを議員に担がせてもらえるということは、自分がそこの仲間にいれてもらえた証なのだと豊田さんは語ります。 「落下傘候補だったので、最初は端っこの方に立ってた」と振り返る豊田さん。地域に入ったばかりのころは、何の地縁もないひとりの野党議員だった豊田さんは、与党の議員さんが神輿を担いでいるのを、炎天下のなか「いいなあって見ていた」のだそうです。 豊田氏「活動していく中で、だんだん認めてもらえるようになって、神輿に近づけるようになって。担ぐために、神輿ごとの法被を借りられるのが仲間として認められた証。涙が出るほど嬉しいわけ……だんだん(関係ができてくると)、お前来たか。花、担げよって言われて。本気で担いで、肩なんか痣だらけになって」 神輿がさしづめ男性コミュニティなら、盆踊りは女性コミュニティ。 豊田氏「盆踊りも地域ごとの独特な踊りがあって。練習の段階から日程を教えてもらって、踊れるようになるの」 踊りの輪に加われるようになる過程を「いじめられてた転校生が、認めていただいて踊らせていただける」と豊田さんは目を輝かせ、振り返ります。