「議員にとって、祭りには深遠な意味がある」年150回地元の祭りに通った豊田真由子・元衆院議員が激白!選挙ドットコムちゃんねるまとめ
YouTube「選挙ドットコムちゃんねる」では、毎週選挙や政治に関連する情報を発信中です。 2024年8月4日に公開された動画のテーマは「ネット時代に政治家はまだ祭りと葬式に行くの?」 夏祭りの季節です。SNSなどで政治家が地域のお祭りに参加する姿がアップされますが、あれはウケ狙い?落下傘候補として年150回の夏祭りに通った元衆院議員の豊田真由子氏が、お祭りに行く議員の「奥深い」心理を解説します。 【このトピックのポイント】 ・落下傘議員=いじめられる転校生?お祭りや葬式の意義とは ・豊田真由子流、祭りの過ごし方 ・アイドル超え?議員の人間関係の特殊性 ・地域に受け入れられて初めて、声が聞けるはず
議員がお祭りや葬式に呼ばれるのは、転校生が受け入れられる過程と同じ?!
一時期、鋭い発言がメディアに取り上げられましたが、ご本人は至って「気にしぃ」な豊田さん。 2012年12月の衆院選で自民党の落下傘候補として、埼玉4区から立候補。民主党政権から自民党が政権を奪還した時でした。つまり、初めての選挙活動を野党候補として過ごした、数少ない自民党議員の一人です。 そんな豊田さんは、衆院議員時代は1日30件もの夏祭りに通ったといいます。その数、ひと夏でなんと150件。お葬式も、自身で参列しただけで年に100件以上にのぼったといいます。 豊田真由子氏「新盆には、自分で葬儀に行けた方と、プラス葬儀に行けなかった方を合わせて150件くらいに伺ってました。お盆の期間は3日くらいしかないから、もう必死で」 豊田氏は「もちろん自分が行った時しかお香典は出さないし、初盆まわりの時も一切お線香持っていかないし。おうちの火とお線香を借りて」と慌てて付け加えます。 ※政治家が選挙区内の人にお香典やお線香を持っていくのは、公職選挙法で禁止されています。ただし、政治家本人が結婚披露宴や葬式などに自ら出席してその場で行う場合は、罰則が適用されない場合があります。 「嘘でしょ、そんなにお祭りないでしょ、って言われるけれど」と笑う豊田さん。町全体のものから商店街、子ども会主催のようなものまで含めると、実に多くのお祭りが開催されているのだそう。 最初は情報が全然入らなかった豊田さんのもとにも、議員活動を続けるうちに、徐々に情報が集まるようになってきます。このプロセスを、豊田さんは「転校生が少しずつみんなと喋れるようになって、遊びに行くのに混ぜてもらえるような感じ」とたとえます。 お葬式も同じです。 豊田氏「亡くなられたよというお葬式の情報が来るようになること自体が、政治家として認められる証左。地域によっては新聞に掲載されるだろう。うち(埼玉4区)にはそういうものがなかった」 ベテランの議員だと、葬祭場とあらかじめ連携して全ての葬祭情報をFAXで連携してもらうこともあるそうです。でも、「自分は落下傘で地域に知り合いがいない子どもだった」と振り返る豊田さんにとって、支援者の関係するお葬式の情報を地域の人々からもらえることは「自分が政治家として、支援者や地域とつながりができてきている」という意味につながります。 豊田氏「お葬式やお祭りの情報をもらえること自体が、えっらい進歩!」