オレみたいになるな!9浪で早大合格の男が説く、大手塾に活路を求めて「しくじる多浪生」の末路
● 「とりあえず大手に通えば受かる」と信じた 多浪生たちの末路 たとえば、東京の大手予備校に通っていたHさんは、偏差値50未満だった1浪目に予備校の「ハイレベル私立文系コース」を選んだものの、内容が難しすぎてついていけず……。1年間ずっと勉強し続けて、やっと偏差値が50台を超えたくらいだったそうです。 それでも「偏差値が高い大学に行きたい」という思いが高じて、偏差値50台前半だった2浪目に、さらに1段階難易度が高い「早慶コース」を選択。またしても偏差値が55程度までしか上がらないという失敗を経験しました。最終的にHさんは早大には合格したものの、5浪してしまいました。 私自身も過去に、数学の偏差値が30台のまま、見栄を張って高校3年生レベルの数学の授業を4年間受けたことがあります。ですが、授業時間の大半で何を言っているかがさっぱりわからず、結局最後まで模試の偏差値は40台でした。 この際、大手の講師は「高い目標を掲げるのは大事だけど、受験は急がば回れだから、レベルを落として基礎からやった方がいいよ」「目の前の志望校よりやさしい問題をしっかりと解けるようにしよう」といった助言はしません。基本的にはコースのレベルが上がるほど授業料も高くなるので、それを受け取って「おしまい」です。 では、かつての私たちのような「逆転合格を狙う層」は今、どんな塾・予備校に行くべきなのでしょうか。答えは簡単です。個別指導塾に行きましょう。 偏差値が50台で停滞している人は、基礎的な勉強法・思考法や、課題のこなし方などが身についていないケースが往々にしてあります。そうした受験生は、「1対多数」の講義形式を取る大手よりも、そもそもの勉強の仕方からマンツーマンで教えてくれるところの方が、学力も早く伸びます。中・小規模の個別指導塾であれば、入塾者一人一人の特性を考慮して、手厚く指導してくれるのでさらに良いでしょう。 とはいえ、ここが難しいところなのですが、個別指導をしている小規模の塾・予備校であれば「なんでもいい」というわけでもありません。その塾・予備校が出している「広告」の内容や目にする頻度を分析すると、それぞれの本質が見えてきます。