金子恵美「自民は嫌、立憲も微妙、維新もあんまり…でも」内閣支持率低下に思うこと
「政権交代」が起きるとどうなる?
政治と金の問題で政界が荒れていますね。自民党安倍派のいわゆる「裏金問題」は国民に対して極めて大きな政治不信をもたらしました。様々な対応が後手後手になり、安倍派の幹部に対しても処分が甘い、などと国民からの怒りはとどまるところを知りません。その中で、安倍派の体質に対して一言物申した宮沢博之議員は国民から、何か重大なことを暴露しこの政治体制に一石を投じてくれるのではないかと期待されながらも、結局自身のプライベートのスキャンダルによって議員辞職することとなりました。 【写真】今やおしどり夫婦。夫・宮崎謙介氏の手作りモーニング この一連の騒動により、今、自民党の支持率は大きく低迷しています。先日行われた3選挙区の衆議院議員補欠選挙(裏金問題で関係しているのは1区のみで、あとは自民党議員が逮捕され、辞職したり、亡くなられたりし、補充をするための補欠選挙)の結果が衝撃的でした。自民党がずっと議席を守ってきた島根1区でも自民党が大敗したのです。勿論、今回は一般的な選挙とは違う補欠選挙ではありましたが、激震が走る結果となりました。つまり、今、何が起きているのかというと「自民党の支持率が危険水域まで低迷している」のです。 支持率には政権支持率、政党支持率などというものがあり、基本的にマスコミ各社が調査します。「あなたは岸田政権を支持しますか?」「あなたが支持する政党はどの党ですか?」というように自宅の電話や、最近では携帯電話にコールがかかってきます。それをマスコミは定期的に行っていて、今の政治が国民からどう評価されているのかと把握しています。その支持率、というものが落ちているのです。 当の自民党もさすがに危機意識を持っていて、このままでは次の選挙で大変なことになるぞ、という空気が蔓延しています。最悪のケースでは「政権交代」もありうるということまで言われ始めています。現実問題としては自民党が24%前後を推移していて、次点の立憲民主党が7%ちょい。その次の維新が5%あるかないかを推移。さすがにひっくり返ることはないだろうというのが大方の読みですが、「支持政党なし」という層が45%くらいいるのです。この層を浮動票というのですが、ここが選挙の風、空気によってどうなるのかが大きな肝となります。 今までは、「自民党は嫌だけど、立憲はもっと嫌い。維新もまだ頼りない。だからとりあえず自民に入れるか……」という投票行動の方も多く、結果的に自民党が勝ってきた部分は多いと思います。でも今回は「自民党は嫌だけど、立憲も微妙だけど、維新もあんまりだけど……やっぱり自民は嫌だ。だから自民党以外に投票するか」ということになり、大きな流れとなれば、政権交代は十分に起きうるのです。 では、政権交代が起きるとどうなるのか? 今回はこのことについてお伝えしたいと思います。