発売するたびに話題!「盲導犬の素敵なクッキー缶」。支援につながるアート缶はどうやって生まれた?【お菓子缶の世界#25】
2018年から始まった「盲導犬アート缶」。現在は10代目。
話を「盲導犬アート缶」に戻しましょう。 「盲導犬アート缶」第一弾が発売されたのは、2017年の冬。『泉屋東京店』が「日本盲導犬協会」の記念品のクッキー缶を制作したのがきっかけでした。しかし非売品だったため、一般販売できるチャリティーグッズとしてのクッキー缶の製作を『盲導犬総合支援センター』が『泉屋東京店』に依頼。そしてコラボの取り組みが始まりました。 『泉屋東京店』も創業当時より代々社会奉仕の精神を大切にしてきた会社です。だからこそこうした支援につながるクッキー缶を完成することができたんですね! 缶のデザインは1~2年ごとに変わり、「毎日HAPPY」缶は10代目となります。 でも、何よりもこの物価高騰の時代にギフト使用にもできるような素敵なクッキー缶が1,000円台であることに驚きを隠せません。
イラストを手がけるのは“犬への愛”がすごい、セツサ チアキさん
「盲導犬アート缶」は、初代から今の10代目缶に至るまで、イラストレーターのセツサ チアキさんがデザインを担当。チアキさんも英国ゴールデンレトリーバーを代々飼っているため犬との暮らしがどのようなものであるか、犬の感情や表情がどういったものであるかをよく理解していることから、オファーをしたと言います。 犬と暮らしているからこそわかる表情、犬と暮らしていなければわからないしぐさ……缶のイラストを見れば、この絵の作者がどれだけ犬好きかわかりますよね(笑)! チアキさんは、クッキー缶だけでなく、他のチャリティーグッズのデザインもいくつか手がけています。
今年1月には、流行りのサイズの「ご褒美缶」が誕生
そして今年の1月、新たに加わったのがブルーとイエローの「ご褒美缶」。お菓子缶研究家の目線からいうと、ここ数年、このサイズの組上(くみあげ)缶(缶の側面に突起がついていて、ふたを閉めると「カチッ」と音がし、しっかりと閉まる)を使うスイーツは増えています。買い手としても食べ終わったあと、ペンやマスキングテープ、コスメ入れとして非常に使いやすいサイズです。 こちらのご褒美缶は、先にご紹介した10代続いている「盲導犬アート缶」よりも少し小ぶりで、ぜひ自分へのご褒美として買っていただけたらという思いを込めて作られたといいます。 イエロー、ブラック、ゴールデンの盲導犬たちが描かれたブルーの缶には、ナッツが主役のクッキー缶。ウォルナッツクッキー、ピーナッツクッキー、カシューナッツがのったココアフラワー、木の実×黒砂糖×シナモンのBSロック、キャラメルアーモンドクッキーが入っています。 盲導犬とハイキングを楽しむ姿が描かれたイエローの缶には、七味、チーズ、ごま、青のりのクッキーが。こちらはおつまみにもなりそうですね! どちらもチアキさんが描いた盲導犬たちのシールが入っているのも魅力です。