小島聖さん(48歳)語る再婚と子育て「ママ友づきあいは下手だけど、PTAに挑戦しています」|美ST
芝居と実生活の子育てがリンクして、役を引きずり神経質になったことも
2022年に出演させていただいた舞台『ラビット・ホール』は、子供を不慮の事故で亡くしてしまう夫婦の物語です。主役のベッカを演じている時、劇中の子供の年齢と実生活での私の子供の年齢がちょうど同じくらいで、私にしては久しぶりに役を引きずりました。 独身の頃は役を引きずると言うか、反省したり上手くできなくて悔しい思いを持ち帰ってしまう感じだったのですが、子供ができてからは私のそんな気持ちに構っていられないので、強制的に気持ちが切り替わっていたんですけどね。 でもあの役は稽古すればするほど、演じれば演じるほど怖くなってきてしまって。なので舞台が終わるまでは子供に対してかなり神経質になりました。 偶然演出家の方にも同い年くらいのお子さんがいらして、お互い意見交換しながら、私なりのベッカを演じることができたと思っています。
どこにいても生きていける、いろいろなところで楽しみを見出せる人に、子供にはなってほしい
普段は東京で生活をしていますが、週末には長野にある家で過ごしています。夏休みなどはちょっと長めに滞在していますが、長野ってすごく環境が良いなと感じています。野菜などの食べ物が美味しいし、水道水すら美味しい。手を洗っていると水のサラサラした感じがわかるんです。東京も便利でいいけれど、子供にはちゃんと自然も身近に感じて欲しくて。いろいろな環境に適応出来るというか、楽しめる人に成長してほしいなと思っています。 長野にいると子供はクライミングのジムに通ったりしています。私は登山をするけれどクライミングには興味がなかったんですが、本人はすごく楽しそうに通っています。 勉強も大事ですが、それ以外の楽しみを見出すことも大事なことだと思っています。そのクライミングジムはもちろん先生がいますが、子供同士が自発的に教え合っていて。うちの子は割と器用に何でもこなす子で、何でも一番じゃないと嫌な勝気な面があるんですが、自分が一番じゃないと思い知った時、ちゃんと他の子に教えてもらっているんです。 子供も私のいない所で確実に成長しているんだなぁ、と、少し頼もしい気持ちになりました。 【衣装協力】 デニムシャツ¥55,000、デニムパンツ¥53,900(ともにマディソンブルー)ネックレス¥15,750、イヤリング¥32,400、リング¥13,200(すべてアビステ) 撮影/山村祐太郎 ヘア・メイク/田中康世(cheek one) スタイリスト/中村智香子 取材/キッカワ皆樹 編集/根橋明日美