「どうすればええやろか」20年でたまり続けた小銭、ネットのアイデアに「これだ!」→しかし全く減らない金種が…
店で使用できる硬貨の上限枚数は?
小売店などで硬貨を使用する場合、一度に使用できる枚数が決まっているのはご存じでしょうか。 日本銀行公式サイトのQ&Aコーナーには、「個人の買い物や企業間の売買などの支払いにおいて、お札や硬貨は何枚でも使うことができますか?」という質問が掲載されています。答えは。 「日本銀行法第46条第2項では、『日本銀行が発行する銀行券は、法貨として無制限に通用する』として、銀行券(お札)に無制限の強制通用力があることが定められています。このため、円の支払いが必要となる様々な取引において、銀行券は一度に何枚でも使うことができます。一方、貨幣(硬貨)については、『通貨の単位及び貨幣の発行等に関する法律』において、『貨幣は、額面価格の20倍までを限り、法貨として通用する』(第7条)とされており、銀行券と異なり、一種類の貨幣につき、一度に20枚までに限り、強制通用力を持つことになっています」(日本銀行公式サイトから) 財務省の公式サイトでは、一つの金種につき一度に20枚まで、という枚数制限がある理由について、「貨幣は、小額の取引に適しているものの、あまりに多くの数が使用された場合、保管や計算などに手間を要し、社会通念上、不便となることから、上限を設けています」と説明。その上で、「ただし、取引の相手方の了解が得られるならば、それを妨げるものではありません」としています。 スーパーやコンビニなどでは近年、次々とセルフレジやセミセルフ式の精算機が導入されています。硬貨の投入口をよく見ると、「1種類につき20枚以上のご利用はお控えください」といった注意書きのシールが貼ってあります。また、機械が詰まることを避けるため、金種を問わず「小銭は20枚まで」としている店も。大量投入以外にも、小銭と一緒にポイントシールなどの異物を入れないでと警告を出す店もあり、店側の苦労がしのばれます。 (まいどなニュース・金井 かおる)
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