広島・大瀬良 完璧!スミ1安打7回0封6勝目 前田健太に並ぶマツダ歴代最多45勝 「ここからは身を粉にして」
「広島7-0ヤクルト」(31日、マツダスタジアム) 七回を投げ切ったエースにスタンドから拍手が注がれた。広島・大瀬良大地投手はベンチ前で野手陣を出迎え、7回1安打無失点と役割を遂行。6勝目をつかみ「何とか粘り強く、野手にも守ってもらいながら七回まで投げることができた」と振り返った。 【写真】ヘルメットをバシッ!会心の一撃に歓喜して出迎える新井監督 初回、先頭の長岡に右前へ運ばれた。だが終わってみれば、許した安打はこの一本のみ。2死一、二塁でオスナを三直に仕留めた。二回までに球数48球を費やすも「ああいう試合は結構ある。球自体は悪くなかったのでゲームはつくれるかなと感じていた」。これまでの経験があるからこそ、慌てなかった。 三回から六回まで全て三者凡退。17日に6点を失って黒星を喫していた相手打線を手玉に取って、やり返した。普段よりフォークの割合が増え「うまく決まる球もあれば、意味のないボール球になってしまうこともあったが、粘り強く(サインを)出してくれたから的が絞りにくかったと思う。アツさん(会沢)に感謝したい」と実感を込めた。 これでマツダスタジアム通算45勝目で、歴代最多の前田健太(現タイガース)に並んだ。投球回は683回1/3となり、こちらは“マエケン超え”を達成。個人的な記録は目指していないと前置きした上で「先輩たちが残してきたモノは追いかけていくモノだと思う。まずは並ぶことができてうれしい」と笑った。 投球回も「1個でも多くアウトを取って、後輩たちに追いかけてもらえる背中になれるように」と決意を新たにした。次回は中5日で6日・中日戦(マツダ)に先発予定。「ここからは身を粉にして、できる限りのことを精いっぱいやってチームの勝ちにつなげなきゃいけない。意気に感じて頑張りたい」。粉骨砕身の姿勢で、秋口の戦いを勝ち抜く。