新生ENEOSの象徴となるか…オコエ桃仁花が3シーズンぶりのWリーグに向け意欲
海外から国内復帰を決めた思い
10月11日より「大樹生命Wリーグ 2024-25 シーズン」が開幕する。オフシーズンには注目の移籍もあったが、その中の一人がオコエ桃仁花だろう。 「海外でプレーすることを諦めたということではなく、ティム(ルイス)さんの下でやってみたいということが決断した一番の理由でした」 海外リーグから3シーズンぶりにWリーグ復帰となったオコエは、日本でのプレー、そしてENEOSサンフラワーズ入団についてこう語った。 オコエは明星学園高校(東京都)を卒業後、デンソーアイリスに入団。2シーズン在籍したのちに富士通レッドウェーブへと移籍した。富士通での3シーズンではWリーグ準優勝などに貢献し、個人としても「東京2020オリンピック」をはじめ、日本代表でも活躍。その後、活動の場を海外に移し、先シーズンまでギリシャやオーストラリアのリーグでプレーした。 「海外チームの場合、練習量が少ないことが多いのですが、今私は25歳。この先、26、27、28歳となるにつれて選手として脂の乗る時期になると思ったので、ここで日本に帰ってアジリティを高めること、NBA経験のあるヘッドコーチから教わることなど、日本に帰るにはいいタイミングなのではないかと考えました」と、オコエ。Wリーグに身を置くことは自身にとって大きなメリットと捉えており、NBAのミネソタ・ティンバーウルブズでアシスタントコーチ(2020~23年)を務めたことのあるルイスHCからも多くのことを学べる機会だと考えているのだ。 当然、日本代表でもたくさんの経験を積んできたオコエには、加入1年目といえど課せられた役割は多いだろう。また、持ち味の3ポイントシュートなどアウトサイドでの得点はもとより、センターが多くないチームの中ではインサイドプレーの比重も大きいと本人も感じている。 「5番ポジションがジュナ(梅沢カディシャ樹奈)しかいないので、私も5番の役割をやっていかないといけません。そこで点を取るところが今の課題だと思っています。私は(ピック&ロールからのプレーで)ポップが得意なのですが、ポップだけでなくダイブするときも必要で、そのバランスを考えながらやっていくことにまだ慣れてないくて、少し苦労しているといった状況です」 今シーズンは、そういったプレースタイルの変化にも対応しながらの戦いとなるが、プレー以外にも新たな経験もあるようで、「試合に出たときに(他メンバーが)全員年下ということもあるので、私からハドルを組むことが何回もあります。そういった場面はシーズン中も増えると思うので、人としても成長できるのではないかと思います」と、言う。